てつがく村の入口 | てつ人の雑記帳


村便り

村便り:2008-09-23(火) (アキシマササゲ)
投稿日:2008-09-27(土)
 7月26日に種蒔きした(ポット育苗)アキシマササゲは9月半ばから収穫できるようなった。種蒔きから約1カ月半である。種蒔きは梅雨が明けて晴...

 7月26日に種蒔きした(ポット育苗)アキシマササゲは9月半ばから収穫できるようなった。種蒔きから約1カ月半である。種蒔きは梅雨が明けて晴天が続く時期だったので、直播きでは発芽率が不安だったが、ポット育苗したので100%発芽して、定植後も順調に育った。しかも蔓が旺盛に成長し、その姿は一度作ったことのある蔓性のササゲを思い出させた。暑さに負けず生育する姿を見ると、7月半ばまでに播種して9月始めから収穫することもできるのではないか、と思われた。種をいただいた人(ときどき「雑記帳」のコメント欄に登場される雨さん)も7月半ばまでに蒔くようなことをコメントに書かれていたような記憶がある。

アキシマササゲ
(クリックで画像の拡大)
 アキシマササゲ。
 莢の表面に黒っぽい縞が見える。私がインターネット上で収集した情報によれば…

アキシマササゲという名前は、アキに採れるシマ模様のあるササゲ、という意味。この縞は茹でると消えて、きれいな緑になる。それゆえ「湯上がり美人」とも呼ばれる。この縞は温度が下がると鮮明になる。

ということである。

 一緒に並んでいるリンゴは「つがる」。秋になると出回る早生リンゴ。手前の大玉は青森産、向こうの小玉は長野産。
 名前はササゲだが、品種からすればインゲンである。雨さんは「秋エンドウ」という名前で呼ばれていた。なぜ「エンドウ」なのか分からないが、最初の収穫を茹でてそのまま食べたとき初夏のスナップエンドウを思わせた。そう思わせたのは、茹であがりの色か、食感や食味なのか判然とはしないが、「エンドウ」もありうるかな、とは思った。

 初めての栽培なので分からないことがある。若莢を利用する場合どの時期に収穫するか、言い換えれば、たとえばスナップエンドウのように、あるいはモロッコ豆のように、豆が太っても皮は軟らかいのかどうか、また、完熟した豆も利用するのかどうか、ということである。ちなみに、完熟した豆はウズラ豆に似ている。

 アキシマササゲは岐阜県の比較的寒冷な地の特産のようだが、瀬戸内の山間でも栽培がうまくいきそうである。採種して栽培を続ければ「てつがく村」特産の秋インゲンになるかもしれない。
コメント
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てつ人 ( 2008/09/30 11:16 AM )
 
 7月16日が蒔き時ですか。早蒔きすると葉ばかりが繁る現象は大豆にもあります。蒔き時といえば温度に注意が向きがちですが、たしかに日照に反応する側面も植物にはありますね。7月16日を覚えておきます。

 アキシマササゲの実があくが強い、というのも肯けます。食べやすいのは人間に飼い馴らされた(品種改良の)結果です。実もたくさんついていますが、旺盛に繁るのには驚きました。生命力が強いのですね。

 それと、予想通り、気温が下がってくると鞘の縞が鮮明に出てきました。採種も兼ねて多めに完熟させて煮豆にしてみます。

 葉ものは10月10日までに蒔く、という言い伝え、これも参考になります(雨さんの地方と僕の村とはだいたい同じような気候と考えていいのかな、と思っていますので)。僕は一部の葉もの(春菊やホウレンソウ)を除いて、9月半ばをすぎないと蒔かないことにしています。虫にやられてしまうからです。そして 9月中にはあらかた蒔き終えてしまいます。また、そうしないと稲刈りに支障が出てしまいます。ですから、9月の下旬は種蒔きに追われてしまいます。でも、最後のホウレンソウは10月15日まで、と決めています。すると10月10日はたしかに種蒔き限界日の目安ですね。覚えやすいし。

 「冬菜とオク春菜」。初めて聞いた名前です。どんな野菜なのでしょうか。
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雨 ( 2008/09/29 09:02 PM )
 
 最近になって人に聞いて知ったのですが、この豆は7月16日に蒔くものだそうです。その日を境に早い種まきをすると葉ばかり茂る木になるし、遅ければ生育が悪いということでした。種まきの日が決まっているとなると、わたしが気温に合わせて種まきしたのは見当違いでした。気温は変わりやすいですし、毎年同じではないからです。正確に変化する日照時間を種は読みとって反応するのでしょうね。
 机の上に並んだアキシマササゲ食べ頃ですね。もう少し豆が太っても、莢も豆と同じほど良い味がします。それはエンドウも一緒ですね。このインゲンが秋エンドウと呼ばれるのには、そんなところが理由かな、とも思ってもいます。
 完熟した豆は煮豆にもなります。ただし味付け前に茹でこぼしをして暫く水にさらして置きます。めんどうですが、そのように下処理してから料理してもらってください。アクが強いんですね。木が強勢なことも考え合わせると、アキシマササゲは、インゲンが日本に伝わってからの原種に近いのでは、と自分なりに分析しています。
 お世話があってのことですが、送り出した豆が気前良くできたことが分かり、ほっとしています。
 台風が向かってきてます。発芽したばかりの葉ものが、風雨にやられやしないか心配です。もう対処法はないです。こちらでは10月10日までに葉もの野菜の種まきを済ますようにいわれます。台風が去っていったら、冬菜とオク春菜の種まきをします。
 
 
 
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