てつがく村の入口 | てつ人の雑記帳


村便り

SkiAgain:2009-02-07(土) (節分のスキー)
投稿日:2009-02-07(土)
 今年は暖冬なのかもしれません。いつもスキー場の方ばかり心が向いているので雪があるような気がしていますが、考えてみれば、今冬は生活...

 今年は暖冬なのかもしれません。いつもスキー場の方ばかり心が向いているので雪があるような気がしていますが、考えてみれば、今冬は生活圏内では積雪のせいで交通が滞った、ということがありません。勤務地のある内陸部では、たいてい年に何回かは積雪があるので、車にはスタッドレスタイヤをつけています。しかし、今冬はこれまでそのタイヤが通勤経路では役だったことがありません。

 節分の今日は、私は1月半ばの全国試験業務への代休をとり、また子どもは休校(入学試験のため)なので、家族全員でスキーに行くことにしました。スキー場は十分な積雪があるようですが、天気予報は雨。標高の高いスキー場では雪になるのでしょうが、今日行くスキー場は比較的標高が低いところにあります。

 スキー場に着くと案の定、小雨。今冬最初の雪遊びは冬至でやはり雨でした。今日は節分、暦の上では冬から春への結節点。どうも節目節目では雨、というのが今年の雪遊びの巡り合わせのようです。

 このスキー場は「Neko山スキー場」という面白い名前をしています。なぜ猫というのかは知りません。県北東部の山間地にありますが、地図で見ると、標高600mから700mのところから1195.5mの頂上に向かって錐状に立ち上がった独立の山塊となっています。あるいはその姿が猫(の顔? うずくまった様子?)を連想させるのかもしれません。こうした立地上の条件のために、ピストの数が少なく、一つ一つのピストもあまり長くはありません。一言でいうと、こじんまりとしたスキー場、でしょうか。そのくせ一番の難コースの傾斜がきつく、そのうえ幅が狭いのです。傾斜がきついと勢い雪の積もりが悪く、今日はピストの方々で土が露出しているため、閉鎖でした。ピストの選択肢は減ったわけですが、平日のため人出は多くなく、ゲレンデは混雑はしていませんでした。

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(クリックで画像の拡大)
中級コースの上端あたりからゲレンデを見下ろす。途中から初級コースになる。
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(クリックで画像の拡大)
上級コースに上るリフトからの眺め。上の画像の部分は、左側に隠れて、わずかに下端部分が見える。

 このリフトの右側が、今日は閉鎖されている上級コース。スキー場のホームページによると最大斜度が39度となっている。左側が、上の画像の中級コースに合流する上級コース。最大斜度が27度。中級よりの上級コース、というべきか。
 今日の滑り道具は、私はスキー一筋ですが、子どもは、今シーズン後半はスノーボードという自らたてた計画にしたがって、スノーボードを履きました。2日スノボですから、まだまだ初心者です。また、スキーヤーの方は ma femme が、何度やっても一向に進歩しない万年初心者で、私の方は、うーん、何でしょうね。上級コースを滑りおりることはできますが、技術なんてものは微塵も感じられない滑り方ですから、自称、《低級スキーヤー》。言い方に少し格好をつければ、B級グルメという名にあやかって、《B級》スキーヤーでしょうか(← 自惚れ << 笑)。そんなわけで、せっかく家族揃っての雪遊びですが、各々の道具、レヴェルにしたがって、別々に遊ぶことにしました。しかし、狭いスキー場のことですから、何度も《既知との遭遇》はおきました。

 午前中、私はおとなしく中級コースで滑りました。基本を見直すためです(← 基本なんて身につけてはいなんだろう? 笑) 昼食後、いよいよ上級コースを攻めることにしました。まずは一度肩慣らし、じゃなくて、足慣らしで中級コースを滑ってから、と思い、リフトで上っていたときです。場内放送で上級コース用のリフトが15時で終了することが告げられました。残り30分もありません。私はあわてて中級コースを滑り降り、上級コース用のリフトに急ぎました。私以外に乗る人はいません。ピストの頂上に立つと15時まで残り15分ほど。慌ただしく滑走し、またリフト乗り場に急ぎました。リフト乗り場の近くに、赤い上着を来たパトロールの人がスキーを履いて立っていました。リフトは動いていますし、その人は私を見ても何食わぬ顔で立っていましたから、ぎりぎりセーフ。頂上でリフトを降りると、係員の人が待機小屋の窓から顔を出し「どうもありがとうございました」と挨拶しました。運転終了ということでしょう。ピスト頂上で滑り降りる準備をしているうちにリフトは止まりました。そして、私のあとに一人リフトから降りてきました。

 私はその人を先に行かせて、最後の滑走となる今回はゆっくりと降りようと思いました。でも、その人は滑り降りる気配をみせません。仕方なく、先に滑り、途中で止まりました。その人も滑り降りてきて、私より少し上の方で止まりました。そんなことを繰り返して、その人はずっと私のあとをついて来るのです。でも、途中ではたと気づきました。その人は、リフト乗り場の近くに立っていたパトロールの人。最後の客が無事滑り降りるのを確認するのがその人の任務なのです! すっかりストーカーか思い、うんざりしていたのは、私のまったくの勘違いでした(← むさ苦しい男につきまとう男ストーカーなんかいるものか 笑)。ピストの最終確認をして滑り降りるパトロールの人がいるからこそ、前回のように、助けられることもあるのです。

 営業終了時間の17時が近づいたころ、雪遊びを切り上げました。小雨は一日中降り続き、夕方になっても雪に変わることはありませんでした。明日の立春の前触れなのかもしれません。

 そのスキー場から瀬戸内海沿岸にある町まで、高速経由で約2時間。20時前に自宅に到着しました。ふー、疲れたけど楽しかった…そんな気分になっていたとき、今日最後のどんでん返しがおきました。ストックを忘れてきたのです! ストックとスキー板は帰り支度をしているあいだ、車に立てかけておきました。スキーは車に積み込みましたが、ストックはそのままにしておいたのです。軽いアルミの棒ですから、発車時に倒れたところで、その音は聞こえません。忘れたことに気づいたとき、暗い駐車場のぬかるんだ地面に転がって冷たい雨に降られているストックがスキー場の方角に《見え》ました…

後日談:
翌朝スキー場に電話してストックを探してもらい、着払いの宅配便で送ってもらうことにしました。ストックは、その次の日に届きました。一緒に遊んだストックは、永遠の迷い子になることなく、また私に合流しました。そして SkiAgain は、同じキャストで、これからも続くことになります。
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