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村便り

村便り:2016-04-11(月) (ノビル試食記)
投稿日:2016-04-11(月)
…とタイトルをつけるほど大袈裟な記事ではありませんが。昨日、ノビルを掘り上げて、夕食時に試食してみました。(クリックで画像の拡大)採取...

…とタイトルをつけるほど大袈裟な記事ではありませんが。

昨日、ノビルを掘り上げて、夕食時に試食してみました。


(クリックで画像の拡大)
採取して泥を洗い流したノビル。
まず、掘り上げ方について説明します。前回の村便りのコメントで、ベジタリアン縄文人さんに提供していただいた情報通りに抜いても、理想的な状況でない限り、ノビルが「ボサッと抜け」「泥まみれの球根が現れる」ことはありません。通常の状況では、ノビルの周囲にシャベル(スコップ)を差し込んで、ノビル全体を土ごと軽く持ち上げたうえで、「じっくりと草を引き上げる」ようにしないと、鱗茎は地中に残っていまいます。小さい鱗茎が相手ですから、一定量を採取しようとすると、根気のいる作業になります。

さて、そのように採取したノビルをシゴウ[相手を自分の都合のいいように改変する、調整する]します。ラッキョウをシゴウしたことがある人には、その作業がうんざりするほど根気のいるものだということはお分かりでしょうが、ノビルはラッキョウを上回ります。ノビルは気の短い人向きではありませんね。でも、狩猟採集時代の私たちの祖先たちが、食べ物を手に入れるために、どれだけの時間と体力と気力を費やしたかを、体験的に想像するにはいい作業かもしれません。


(クリックで画像の拡大)
左の鱗茎は一応、酒のアテとしました。生ですので、刺激が野性的で、強すぎました。酒の方が負けてしまいそうです。
試食は、素朴な仕方で行いました。鱗茎の方は、そのまま食べ、葉っぱの方は刻んで味噌汁の薬味にしました。利用法としては、結局、薬味でしょうね。腹は太りません。薬味としては刺激が強い方だと思います。刻んだ葉っぱは、刺身醤油にわさびの代わりに入れるのも一興かと思いました。鱗茎は大量にあれば、ピクルスにしてもいいかもしれません。

コメント
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てつ人 ( 2016/05/03 07:34 PM )
 
長いお便りをありがとうございます。twitterの更新は止まっているようですので、稲作の方はどうなったのだろうかと、と心配していました。続けていらっしゃるのですね。

ノビルについては、今まで、その認識はありませんでした。畦とかに生えてはいるのですが、ラッキョウが野生化したものにしては姿が違うし、一体なんだろう、と思いながらも、その正体を確かめようとしませんでした。野草として広く名の知られたものなんですね。
「和製エシャレット」ですか。話はずれますが、日本で売っている「エシャレット」ないし「エシャロット」は混乱させる名前ですね。きっと西洋野菜の「エシャロット」を利用してつけた名前だと思いますが、西洋野菜のエシャロットではなく、じつは若いラッキョウにすぎない、言ってみれば、まがい物です。ずっと以前に種苗会社のカタログで見つけて注文して作ってみると、ラッキョウと変わらない。そこで、種苗会社に問い合わせしたのですが、ヨーロッパのエシャロットとわが社で販売しているエシャロットとは学名は同じだ、と言って、僕の不審を一蹴してしまいました。あとから調べると、ラッキョウとエシャロットは、学名はちがいました。つまり、「エシャレット」と西洋野菜のエシャロットは別物なのです。

畦の草を除草剤で処理するのは感心しませんね。農薬による環境汚染、という理由ではなく、畦に草が生えなくなると畦が崩れてしまうからです。百姓ならそんなことは分かっているはずなのですが。もっとも、外周がコンクリートで固められている田んぼなら、問題はないでしょうが。

稲藁は春に鋤きこむのですか? 田植えまでに腐らないので、表面に浮いて苗を押し倒したり、また、地中に埋め込まれものは田植え後にメタンガスを発生しませんか?

天日干しの米は高く販売されていますね。でも、僕は余った米を売るときは、フツーの安い値段で売っています。高くするとなかなか売れませんから。

味噌は昔は自家製だったようです。小さいころ母親が作っていたのを覚えています。でも、僕自身は作ったことはありません。作りたい、と思うことはあるのですが。今の生活が落ち着き余裕ができたら、挑戦してみるかもしれません。

また、「愚痴話」を書き込みにやってきてください。
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趣味の米作り農家 ( 2016/05/02 05:08 AM )
 
一昨年でしたか、湿田用タイヤでお世話になった栃木の者です。

10日ほど前に私もノビルを少し取りました、取ると言うより掘るですか。街場の姪っ子が駐車場の草取りをし興味を持った様で、駐車場のノビルは根の部分が小さく、田舎へとなった様です。

往復一万の電車賃を掛けてマグカップ一杯程を持ち帰りました。
生で味噌で食べると美味いと言ったのですが、当人は加熱調理に
こだわっているようでした。

私の所ではノノヒロと呼んでいます、
姪っ子には和製(Japanese)エシャレットと出鱈目を教えましたが。

近所の婆さんは暇に飽かせて土手でノビルを取っては、
道の駅で販売していたようですが、近隣農家では土手を荒らすと
云うより田の土手を壊されるのを恐れていました。
原発事故以降は販売はしていない様です。

この冬は猪に田の土手や畔を掘り返され滅茶苦茶にされました、
特にノビルが群生していた所が被害甚大でしたし、
草刈りをし積み重なった下のミミズも狙われ掘り返されました。

専業農家で草刈りをせずに除草剤で雑草処理をしている畔の
被害は軽微の様でしたね、スギナだけですから。

私の家では収穫後の稲わらをその秋にすき込まずに一年野積みし
春にすき込みますが、稲わら堆肥の中のカブト虫の幼虫(近隣では、コイ虫と呼びます)を狙って、見事に堆肥を散らかれました。

この春に小学校が閉校となるのに合わせて、学校林を町へ返納
する前に閉校式の費用に充てるとかで全伐しましたから、
猪の餌場が荒らされ、そのとばっちりが廻って来たようです。

地元民の善意と出資により管理さていましたから
そのまま町に上物付きで返納という形で没収されるのを
嫌ったのでしょうが、猪より人の方が○×△□の感もあります。

山の北向き斜面の裾の部分はコサバと言って、田畑の日光確保の
目的で植林しない部分に葛が生い茂り、根が彼ら猪の食料の
一部を成していたのでしょうが、雑木林を含めて9丁歩も
全伐されては、同情するしかない様にも思われます。

私の家では貧乏家系の仕来りでいまだに味噌は自家製です、
一昨年までは大豆でしたが、昨年に黒豆の味噌を作ってみました、
ノビルには甘口で合わないと思いますが、
大豆より旨味が有るかと。

麹屋さんで、大きな窯と豆をすり潰す機械を借りられます、
麹を購入する前提ですから借り賃は私の所では500円でしたか、
黒豆は大豆より皮が厚いので大豆用のすり潰す機械では無理かと、

機械の出来にもよるのでしょうが、借りた機械では無理だったので
すり鉢でつぶしました。

黒豆味噌は煮豆の様に粒揃いを気にしなくても良いので
自分で栽培するより傷や屑の選別漏れしたものが秋以降に
安く販売されますから、労作業を思うと魅力を感じます。

味噌はキロ1,500円ぐらいで販売されいますから、試してみては
如何でしょうか。

以前は田植えは6月上旬でしたが、いつからか5月の連休中で
5日以降に田植えを予定してます、スレ主と同じように古式
稲架乾燥です、ネットで天日干し米が10キロ6,000円前後と
昨年春に知り、ぬかるんだ田んぼでの作業も気が楽になりました。

愚痴話にお付き合い有難うございます。
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てつ人 ( 2016/04/12 11:49 PM )
 
> 大収穫!お疲れさまでした。

画像のノビルは当日収穫した分量の1/3程度だと思います。冬から春には野生化したmâche (マーシュ、コーンサラダ)が、夏にはミョウガが、生える場所に侵入してきたノビルを退治しようと思い(ノビルは私にとってたんなる《雑草》)、当日たまたま畑に来た人に、「酒のサカナにいいよ」と唆して収穫させたものをピンはねしました。その人、きっと「こんなもの、食えないじゃないの」と怒っているでしょう。

> つける味噌も辛いのが合うように思いますが、もしかして自家製なんでしょうか。

自家製をいつか 自 分 で 作ってみたいです。味噌はもしかしたら、アクの強い八丁味噌などはいいかもしませんね。うーん、八丁味噌がほしい、ノビルとは無関係に。

ちょっとズレたレスでした。m_ _m
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ベジタリアン縄文人 ( 2016/04/12 10:30 PM )
 
大収穫!お疲れさまでした。つける味噌も辛いのが合うように思いますが、もしかして自家製なんでしょうか。
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