村便り:2013-11-13(水) (エンドウの播種)
投稿日:2013-11-17(日)
エンドウの種蒔きをした。エンドウは、私のスケジュールでは、遅くとも11月の始めには種蒔きをする。11月も半ばになってからは、おそらくは...
エンドウの種蒔きをした。エンドウは、私のスケジュールでは、遅くとも11月の始めには種蒔きをする。11月も半ばになってからは、おそらくはじめてではなかろう。
年齢のせいか、2年ほど前から、あきらめが早くなり、間引き栽培や植付けの遅れがよくある。7月半ばから8月始めにかけて播種したあと育苗して、冬に収穫する、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーはこれまで欠かした記憶がないが、今シーズンはやめてしまった。エンドウも、今年は例年になく植付けが遅れ、播種をあきらめかけた。しかし、いま蒔いておかないと、来年初夏、5月後半からのの豆の季節が抜けてしまう、と思うと、空虚感とともに急く気持ちがわき、やっと今日種蒔きをした。
自然畝に種蒔き
過去の作付け図を検討して、連作にならない畝を決めると、草刈りをした。そこは、昨秋から冬にかけてキャベツなどを栽培したまま、収穫後の片づけもせず、いままで草が生えるままにしておいた畝である。自然農法の経験から、エンドウは《自然状態》の畝でも十分育つことがわかっていたので、草刈りをしただけの畝に種蒔きをした。
エンドウは開花以前に受粉する
種をまいたのは二種のエンドウ。ひとつは、皮ごと食べるスナップエンドウ(スナックエンドウ)、もうひとつは、実エンドウ(皮はかたいので食べない)である。その二種を隣り合った畝に蒔いた。父の死後、百姓を始めたころ、母が、スナップエンドウと実エンドウは近くに植えると、(交雑して)スナップエンドウの皮がかたくなる、と言ったことがある。それ以降、二種のエンドウは離れた畝に植えていたが、あるとき、豆類は開花前に受粉をおえているので、近くに違う品種の豆を植えていても交雑の心配はない、ということを知った。(ただし、虫が蕾を食い破って交雑がおきることもあるそうである。)しかし、隣り合わせにこの二種のエンドウを植えたのは、いままでになかった、と思う。だから、母の言葉をふと思い出した。
タマネギは2月始めの定植も可能
作業をしていると、隣のお姉さん(すなわち、私より年長の女性)が声をかけてきた。「今年はどこでタマネギの苗を作りょうるん?」去年は、エンドウを蒔いている畝と同じ区画の畝でタマネギは育苗した。お姉さんの家のすぐ隣である。しかし、今年は、別の区画の畑に種蒔きをしたので、お姉さんの目には入らなかったようである。「向こうの柿の木の近くに種をまいた。あの辺に行ったら、見てみんさいや。ええがいに出来ようるで。」「去年は遅う、(タマネギを)植えたよね」とお姉さん。タマネギは、9月20日ころ種蒔きして、11月半ばに定植する。しかし、去年はその時期に時間がとれなかったので、年が明けて2月始めに定植した。「うん、2月始めに定植した。それでも、ちゃんとできたで。」11月に時期を逸したら、厳寒期が過ぎ、根が動き始めるまえ、すなわち、2月始めに定植しても、タマネギは、6月になれば、11月に定植したものと同じようにできる。言ってみれば、タマネギは定植の適期が2回ある。あるいは、適期を逃しても、挽回のチャンスはある。
畑の、作付けシーズンは、タマネギと、ポットで現在やはり育苗中のそら豆を定植すれば終了する。タマネギの方は、どうも年があけてからになりそうだが…
年齢のせいか、2年ほど前から、あきらめが早くなり、間引き栽培や植付けの遅れがよくある。7月半ばから8月始めにかけて播種したあと育苗して、冬に収穫する、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーはこれまで欠かした記憶がないが、今シーズンはやめてしまった。エンドウも、今年は例年になく植付けが遅れ、播種をあきらめかけた。しかし、いま蒔いておかないと、来年初夏、5月後半からのの豆の季節が抜けてしまう、と思うと、空虚感とともに急く気持ちがわき、やっと今日種蒔きをした。
自然畝に種蒔き
過去の作付け図を検討して、連作にならない畝を決めると、草刈りをした。そこは、昨秋から冬にかけてキャベツなどを栽培したまま、収穫後の片づけもせず、いままで草が生えるままにしておいた畝である。自然農法の経験から、エンドウは《自然状態》の畝でも十分育つことがわかっていたので、草刈りをしただけの畝に種蒔きをした。
エンドウは開花以前に受粉する
種をまいたのは二種のエンドウ。ひとつは、皮ごと食べるスナップエンドウ(スナックエンドウ)、もうひとつは、実エンドウ(皮はかたいので食べない)である。その二種を隣り合った畝に蒔いた。父の死後、百姓を始めたころ、母が、スナップエンドウと実エンドウは近くに植えると、(交雑して)スナップエンドウの皮がかたくなる、と言ったことがある。それ以降、二種のエンドウは離れた畝に植えていたが、あるとき、豆類は開花前に受粉をおえているので、近くに違う品種の豆を植えていても交雑の心配はない、ということを知った。(ただし、虫が蕾を食い破って交雑がおきることもあるそうである。)しかし、隣り合わせにこの二種のエンドウを植えたのは、いままでになかった、と思う。だから、母の言葉をふと思い出した。
(クリックで画像の拡大) 育苗中の苗。 定植適期の大きさになっている。定植適期の苗は、本葉3枚のとき。本葉2枚以下の場合、冬の寒さに負けやすい。それに対して、4枚になった苗は収穫期に薹立ちしやすい。3枚と思っても、3枚目が大きく成長していると4枚目が伸び始めていることがある。このような苗は、すでに大きすぎる。 |
作業をしていると、隣のお姉さん(すなわち、私より年長の女性)が声をかけてきた。「今年はどこでタマネギの苗を作りょうるん?」去年は、エンドウを蒔いている畝と同じ区画の畝でタマネギは育苗した。お姉さんの家のすぐ隣である。しかし、今年は、別の区画の畑に種蒔きをしたので、お姉さんの目には入らなかったようである。「向こうの柿の木の近くに種をまいた。あの辺に行ったら、見てみんさいや。ええがいに出来ようるで。」「去年は遅う、(タマネギを)植えたよね」とお姉さん。タマネギは、9月20日ころ種蒔きして、11月半ばに定植する。しかし、去年はその時期に時間がとれなかったので、年が明けて2月始めに定植した。「うん、2月始めに定植した。それでも、ちゃんとできたで。」11月に時期を逸したら、厳寒期が過ぎ、根が動き始めるまえ、すなわち、2月始めに定植しても、タマネギは、6月になれば、11月に定植したものと同じようにできる。言ってみれば、タマネギは定植の適期が2回ある。あるいは、適期を逃しても、挽回のチャンスはある。
畑の、作付けシーズンは、タマネギと、ポットで現在やはり育苗中のそら豆を定植すれば終了する。タマネギの方は、どうも年があけてからになりそうだが…