てつがく村の入口 | てつ人の雑記帳


村便り

村便り:2010-08-14(土) (節季働き)
投稿日:2010-08-20(金)
盆灯籠 今年の盆は週末と重なる。週末は半農半サラの私にはかきいれ時だが、それが盆に重なるなんて、どうも巡り合わせがよくない。 昨日...

盆灯籠
 今年の盆は週末と重なる。週末は半農半サラの私にはかきいれ時だが、それが盆に重なるなんて、どうも巡り合わせがよくない。

 昨日は日中は墓参りに過ごした。盆灯籠をもって数カ所の墓所をまわった。盆灯籠とは、1.5m余りの女竹の先の30cmほどを6等分に割き、そこを開いて逆六角錐を作り、その六角錐の六つ側面に紙を張り、飾りをつけたもの。盆にはそれを墓の前に立てる。初盆を迎える墓には白い紙を張った灯籠を立て、それ以外の墓には、赤や青や黄の紙を張ったものを立てる。初盆の墓には白い灯籠がたくさん並ぶ。盆灯籠は、広島県(とくに西部)特有の風習らしい。

節季働き
 昨夜、妻方の親族の集まりで飲んだため、今日は遅く仕事に出た。14日の野良仕事はさすがに気が引けたが、遅れた作業が溜まっているのが常態である農民としては、少しでも滞った作業の山を崩したい。私は《節季働きの性悪男》である。

畑の耕耘
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先日草取りをしたところを耕耘。
 白いところは施肥済み。白いのはカキ殻石灰。手前がニンジン畝、同じ畝の向こうの端がセロリラーヴを定植するところ。右隣の畝はタマネギの苗床。
 雨が降らない。作業の予定を考えると、雨をいつまでも待っているわけにはいかない。今日定植するセロリラーヴ(根セロリ)、月末に播種する予定のニンジン(年明けて、厳冬期から春先にかけて食べる)、来月始めに播種する極早生タマネギのための畝を作りたい。たいした広さではないが、この暑さでは鍬を使う気にはとてもならない。思い切って耕耘機を使うことにした。

 耕耘機でひっくり返した土はほとんど湿り気がない。さすがに土埃は立たなかったが、耕耘機を動かすと土がバラバラと崩れる感じがした。


タマネギの苗床
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ビニールを被覆した、タマネギ苗床用の畝。
タマネギの苗床
 タマネギを蒔く苗床はビニールで被覆した。タマネギは中晩生の場合、9月20日頃に播種して、11月20日頃に定植する。苗が苗床にある二カ月間、困るのは生えてくる草である。種は比較的密集して蒔いてあり、また苗は細くて小さいので、あいだに生える草はとりにくい。下手をすると苗まで抜いてしまう。しかし、草を放置しておくと、草のほうが強勢なので苗が育たない。

 以前、読んだ本に、夏の間、苗床にするところをビニール被覆しておくと、高温のために雑草の種が死滅してしまう、と書いてあった。そこで、施肥して畝作りしたあとで、本に書いてあった通りにしてみた。温度が6、70度まで上がると草の種は発芽能力を失う。ビニールの下、数cmなら、もしかしたらそうした効果が期待できるかもしれない。播種するときは表面の土だけを動かすことにすれば、雑草の生え方は抑えられるかもしれない。


サツマイモを掘る雉
 畑の周りには雉が増えたが、その雉がサツマイモを狙う。サツマイモの根元を(嘴で)掘り、イモを突つく。太り始めたサツマイモが見えるわけではないのに、どうして土中に食い物があると分かるのだろうか。不思議である。

雉が掘ったサツマイモの根元
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雉が掘ったサツマイモの根元。
 
防鳥ネット
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防鳥ネットを張ったサツマイモの畝。8月17日。
 右に見える白いネットが、それまで被覆していた防虫ネット。
 対策として、畝全体を防虫ネットで覆った。こうするとさすがに、ネットをはぐってまでサツマイモを掘らない。しかし、防虫ネットはイモの茎の生育を抑えるような気がしたので、目の大きいネットにした。しかし、そのネットの幅は畝全体を覆うほど広くはなかったため、また雉にやられた。畝全体を覆うような防鳥ネットを張るしかないようである。
コメント
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てつ人 ( 2010/08/26 10:52 AM )
 
サーバーが新システムに移行して問題が出たのは結局CGIだけでした。二つある書き込み板にアクセスできなくなったのですが、URLの書き方が新システムになってわずかに変わったようで、書き換えたらひとつの書き込み板(学生の質問用)はアクセスできるようになりました。ところが「ひろば」の方はプログラムの書き方に問題があるようです。管理者に問い合わせて情報を得てからでないと修正できないようなので、「ひろば」は当面は閉鎖しています。

さて、タマネギはまだ蒔いていないので、ビニールマルチの効果はまだわかりません。極早生タマネギを9月上旬に蒔く予定なので、効果がわかるのは中旬以降、ということになるかと思います。むろん、現在はビニールマルチの下で草が生えているようなことはありません。

百姓は肉体労働ですからどうしても体を傷めます。でも、仕事を減らせ、と言われれば、ジレンマですよね。体はいたわりたい、でも作物の世話はしてやりたい(いやむしろ、うまく育てておいしく食べたい)。食欲が勝つか、自愛のこころが勝つか… 身内のけんかだからやっかいなジレンマです。

でも、痛みがひどいようなら、自愛のこころに軍配を挙げるべきでしょう。とくに腰は体の要ですから。
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ムー ( 2010/08/25 09:09 PM )
 
アクセスできました。
ただその記念だけではなんですから1つだけコメントを。
たまねぎ種まき畝のビニールマルチ、今後の様子気になります。
私のほうは事前準備どころか畑は草だだらけです。

越の痛さに負けています。
「仕事を減らしなさい」との整骨院の先生の言葉がキツイ!!
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