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村便り

村便り:2007-12-09(日) (田んぼで冬支度 - 里芋類と大豆)
投稿日:2007-12-10(月)
 昨日に続き冬支度。大豆を叩き、赤タマネギを定植する予定。それが予定ではあるが、赤タマネギの方は来年の二月に定植しようか、という気...

 昨日に続き冬支度。大豆を叩き、赤タマネギを定植する予定。それが予定ではあるが、赤タマネギの方は来年の二月に定植しようか、という気持ちが最初から動いた。

里芋類の防寒
(クリックで画像の拡大)
 里芋類の防寒。
 里芋は寒さに弱いので、掘りあげて室に入れるか、圃場で対策を講じるかしないと、冬のあいだ保存できない(*)。父は畑に穴を掘って、株ごと逆さにして入れていた(室での保存)が、晩年は圃場で株にスクモをかけていた。わたしは、父の晩年の方法を継承している。
 写真でスクモがかかっているのは、左側は子芋の種芋株、右側は八つ頭の種芋株。右側の畝の中程に、京芋の種芋株があるが、スクモが足りなかったため、藁束で覆った。
 三月半ばに種芋株を掘りあげるまでに食べる株は、当面は雑草に「防寒」してもらうことにする。

(*)ある人から、大量のスクモの中で株を保存する、という話を聞いたことがある。昔は、床下に作った室にスクモを入れて、サツマイモを保存していたから、類似の方法で里芋を保存できて不思議はない。
里芋類の防寒
 道具を荷台に積み、軽トラックで田んぼに向かった。大豆を叩く前に、里芋類を防寒した。里芋類は、今年は、子芋(子芋と孫芋を食用にする里芋)、八つ頭、京芋を作った。防寒するには、畝にスクモ[もみ殻]を被せるのだが、畝全体を覆うほどスクモのストックがない。そこで種芋にする株だけを防寒することにした。残りは、近いうちに新米を精米するので、そのときに出たスクモを被せてやるつもり。

大豆を叩く
 ついで大豆を叩く(*)。
(*)大豆を叩いて莢からマメを出す作業をしていると「こなす」という言葉が頭に浮かぶ。このような作業をすることを「こなす」、今の場合では「大豆をこなす」とこの辺りでは言うのではないかと思うが、自信がない。

 今年作った黒豆、青大豆、鞍かけ豆のうち、青大豆は抜く前に鞘が弾けてしまった。いままで経験しなかったその出来事のゆえに、稲架に干したまま三週間が経過した黒豆と鞍かけ豆が気になっていた。干してからは遠望することはあっても近くから様子を確かめたことがなかったので、もしかすると豆が弾け散っているのではあるまいか、と想像したりもした。

 大豆は案じた状態にはなっていなかった。すると、青大豆は鞘が弾けやすいのだろうか? 抜かないと弾けやすく、抜いて干すと弾けにくいのか? それとも、今年の偶然の条件ために弾けたのだろうか? …よく分からない。

 稲架がたててある田んぼにビニールシートを敷いて作業をはじめた。今日は晴れて暖かい。しかも、広々と開けたところで作業をすると心まで広がり、明るい気分になった。昨日感じた心の萎えはどこへやら。

 まず鞍かけ豆を叩いた。この豆は弾けやすい。ついで、黒豆。鞍かけ豆に比べ、株は大きく(大きくなりすぎると葉が繁るだけで、豆がつきにくいので、主枝の芯止めはしたが)、鞘もかたい。叩く道具は木槌と、仕上げに、まとりを使うが、木槌は重量がある。右腕が疲れ、痛くなった。

 叩いた大豆はゴミが混じっている。今日は風がないので、ゴミを飛ばすのに箕は使いにくい。そこで篩を使った。まず大きい目の篩で、大きなゴミを除き(篩を通過するのは豆で、ゴミは篩に残る)、ついでやや細かい目の篩で、小さなゴミを除いた(篩を通過するのはゴミで、豆が篩に残る。)あとから選別する(*)大豆は、大まかにゴミを取り除くだけでいいので、ゴミ除きはこれで完了。
(*)むろん手作業である。農作業から完全にリタイアした老母に、これだけは頼む。

 日没直後に叩き終わった。稲架を解体して、稲架杭[稲架の支柱]や豆や道具を軽トラックで運び帰り、ナル[稲架の横木]を担ぎ帰ったころには薄暗くなっていた。

赤タマネギは来年二月に定植するつもり
 赤タマネギは、結局、普通タマネギの小苗と一緒に、来年二月に定植することにした。これから定植するとすると、一週間後になるが、それでは活着する前に寒さにやられてしまうかもしれない。二月に定植すると、大きな球はできないかもしれない。しかし、赤タマネギは多くは利用しないし、普通タマネギは十分な数の苗は定植したので、焦って無理をすることはやめた。

 従姉がやってきて、タマネギの苗は残っていないか、と訊いた。購入苗の多くが枯れてしまったので補植したい、と言うのである。そこで、来年二月に定植する心づもりを説明し、その時に分ける、と約束。
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