てつがく村の入口 | てつ人の雑記帳


村便り

村便り:2007-11-10(土) (脱穀機の不調)
投稿日:2007-11-12(月)
 稲こぎ(*)は今週で終えたい。昨日、従姉が手伝う、と言ってくれたので、10時から始める約束をしていた。実際は準備に手間取り、11時開始にな...

 稲こぎ(*)は今週で終えたい。昨日、従姉が手伝う、と言ってくれたので、10時から始める約束をしていた。実際は準備に手間取り、11時開始になった。
(*)「こぎ」は「こぐ」の名詞形で「脱穀」の意。標準語では「扱く」。「扱く」は「かき落とす、むしる。物の間に挟みまたは物の間を通して引く。」ことなので、「こぐ」は、千歯で脱穀していた頃からの言葉かもしれない。

 今日は脱穀機(ハーベスター)の調子が悪かった。籾の排出口が何度も詰まり、排出管の途中にある覗き窓が米が吹き出てしまう。その度にエンジンを止めて、ゴミを取り除いた。他の農家で放置してあったものをもらってきて、去年から使い始めた機械であるが、去年はこのような現象は一度もなかった。取り扱い説明書はないので、細かい対処法が分からない。今年はウンカ被害で、茎がくたくたになった株が多いので、藁屑が詰まりやすいのだと推測した。脱穀の予定は、一反弱であったが、機械の不調で、七畝しかできなかった。

 作業が終わり、機械の後片付けをしていると、別の覗き窓の向こうに藁屑が見えた。手がはいるほどの大きさなので、そこから中に手を突っ込んでみた。すると藁屑がかなり溜まっていた。覗き窓は、屑を握った拳がやっと出るくらいの大きさ。何度も手を突っ込んでは、米の混じった藁屑を機械の外に出した。

 屑が溜まっていたのは、回転するドラムがこいだ籾に混じったゴミを送風装置で外に飛ばし、籾の流れの向きを変えて、籾を排出口に送り込む箇所だと思われる。そこは、急な曲がり角のような構造をしている。今日は、排塵口を少し斜めに取り付けていたので、ゴミが出にくかったのかもしれない。それに、藁屑が出やすい株の状態が重なって、藁屑が溜まったのだろう。その結果、藁屑が排出管に入り、排出口付近で籾の流れを阻害した。これが機械の不調の原因と判断した。(件の覗き窓は、鉄製の蓋がついている籾排出口付近の覗き窓と違い、プラスチック製の蓋がついている。藁屑が溜まっていないかを目視するためだろう。)

 日が落ちて、今日脱穀した稲架のナル[稲を架ける横木で、孟宗竹]を三本、屋敷まで運んで作業終了。
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