てつがく村の入口 | てつ人の雑記帳


村便り

村便り:2007-10-14(日) (稲刈り初日)
投稿日:2007-10-18(木)
 稲刈りの第一日目。今日は、学生二人が手伝いに来てくれることになっていた。 9時前から仕事開始。軽トラックで、まずバインダー[刈り取...

 稲刈りの第一日目。今日は、学生二人が手伝いに来てくれることになっていた。

 9時前から仕事開始。軽トラックで、まずバインダー[刈り取り結束機]を田んぼに運び、ついで、昨日やりのこした稲架杭運び。全部で100本あまりの杭を運んだ。これで準備完了。

 わが家は、例年通り、周辺では稲刈りのしんがり。今年はウンカ被害が、皆の記憶にないほどにひどいので、どの家でも早めに刈り取りをした。わが家も去年よりは一週間早い稲刈りである。

稲刈り
(クリックで画像の拡大)
 稲架の周りに集めてある稲束のうち、全体が枯色をしているのが被害株。
 稲架の向こうに見える二人がU嬢とK君。慣れない単調作業を若さでこなしてくれた。
ウンカ
(クリックで画像の拡大)
刈り取るとウンカがまさに雲霞のごとく飛び回った。画像は稲架の横木(ナル)に使う孟宗竹に止まったウンカ。孟宗竹は直径の7割程度が写っている。
 稲刈りをはじめる前、バインダー刈りをする人たちの心配は、ウンカ被害に遭って枯れたようになっている稲をバインダーがうまく結束してくれるか、ということであった。稲の、もろくなった茎は崩れやすく、結束がうまくいかないばかりか、藁くずが機械に詰まり手間取る、という推測話を耳にした。しかし、実際に稲刈りが始まってからは、なんとか結束する、という体験談を聞き、また、結束された稲束を実際に目にしたので、なんとかなる、と私の心配は薄らいできた。

 9時半すぎから刈り取り開始。学生たちの仕事は刈った稲を運び、稲架にかけることなので、彼らが到着するまでに、彼らの仕事量に見合うだけの稲は刈っておこうと作業を急いだ。しかし、約束の10時過ぎても、さらに11時を回っても彼らは姿をあらわさない。やっと到着したのは11時半。二人は軽自動車に相乗りしてやって来たが、今日の運転手のK君が寝坊したらしい。待ち合わせの場所になかなかやってこなかった、とU嬢は遅刻の原因はK君にある、と説明した。仕事の段取りからすれば、約束の時間に来ても仕事はなかったので、ちょうどいい時に到着した、とは言える。

 私は稲架を立てて、彼らと一緒にやってきた従姉に、稲架掛けの指導を任せて、また稲刈りを再開した。

 ウンカ被害に遭ったところは低速で刈り取り、また、倒伏がひどいところは、手で起こして刈り取る。バインダーを使えるにしても、やはりいつもより時間がかかった。

 またウンカ被害の稲とそうでない稲とを別々に稲架に掛けた。味にはおそらく大差はないであろうが、被害株は精米時に小米として処理されるものが多いのではないか、と考えたからである。

 今日、刈り取って掛けたのは、全体の、四分の一あまり。あとは来週末にやる予定。一日経験して分かったことは、バインダー一台の場合は、人間は四人ほどが適正な人数だ、ということ。一人がバインダーで刈り取り、残りの三人が稲を掛けたりする。四人より多くても手あまりになるだけである。
コメント
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てつ人 ( 2007/10/22 07:43 AM )
 
> 私も遅刻の常習犯です。

 そうですか。でも「湯島天神決戦」では、定刻前に決戦場に到着し、ムサシ遅しと待つコジロウでしたね。にらさんは電波時計のように正確に動く人かと思っていたのですが。
 さて、この時間まで仕事ですか?デスクワークでしょうが、僕なんか日が落ちると頭が働かなくなってしまいます。朝も早いんでしょう?

> この家のフェンスとはこうあるべきだと考えた通りのものが出来たときは疲れも忘れます。

 これです!フェンス取り付けと稲架掛けとは同列に論じられないでしょうが、思い通りの仕事ができたときは、疲れが快感になりますね。どうせ2週間もすれば崩してしまう稲架ですが、「うつくしく」稲がかかると快感です。
 この日は稲架掛けを学生たちに任せておいたのですが、やはり新前百姓、いかにも素人臭い掛け方になってしまいました。むろん十分に実用には耐えますが。でも、よくやってくれたとは思っています。最初から玄人なみに仕事ができたらプロはいりません。

> 仲間と面白おかしく冗談でも言いながらの作業でもしたいものです。

 僕もそう思います。たとえば稲架掛けをペアでやりながら雑談する。単調な仕事も気になりません。ただ、僕の場合は基本的には「ひとり」ですが。
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にら ( 2007/10/21 01:30 AM )
 
「遅刻」の文字に親近感を覚え登場しました。
私も遅刻の常習犯です。明日日曜日もお客さんの庭のフェンス取り付けの手伝いに行くのですが、あらかじめ「遅刻します」と言ってあります。なにせ今日中に終わらしたい仕事がまだ終わらないのです。(目処がついたので明日の朝やろうかとこちらを覗いたところです。)
たまには遅刻も良いではありませんか。元々が辛い仕事でしょうから仲間と面白おかしく冗談でも言いながらの作業でもしたいものです。明日は土堀りだの疲れる作業と思いますが、カネ稼ぎの仕事の合間の楽しみにしております。この家のフェンスとはこうあるべきだと考えた通りのものが出来たときは疲れも忘れます。
当然、遅刻の分の挽回で目一杯汗流しますよ!
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