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村便り

村便り:2007-09-07(金) (キャベツ類の定植)
投稿日:2007-09-10(月)
 昨日つくった畝にキャベツ類を定植。冬に収穫するキャベツ類(キャベツ、芽キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー)は7月中旬から8月始めに...

 昨日つくった畝にキャベツ類を定植。冬に収穫するキャベツ類(キャベツ、芽キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー)は7月中旬から8月始めにかけて種蒔きして9月に定植する。今日定植したのは、キャベツ(普通のキャベツ、縮緬キャベツ、紫キャベツ)、芽キャベツ、カリフラワーである

 ここ数年は初秋に定植するキャベツ類は自然農法畝に定植していたが、今年は慣行農法畝に変えることにした。自然畝では、定植した苗が根切り虫やナメクジにやられて消えてしまうことがよくあり、また、カリフラワーは、肥料を要求するためか、育ちが悪い。自然畝でも工夫と世話(*)を惜しまなければ、それなりのものが出来る、と考えてはいるが、今年は日和ってしまい、易きに流れた。ただ、慣行農法にあてた場所は、夏のあいだ草が繁茂し、なかなか定植できる状態にすることができなかった。数日前に畑の草刈りをし、やっと昨日、耕耘機で丁寧に土を砕いて畝にした。そのようなわけで、ポット育苗してた苗はすでに定植適期(キャベツ、カリフラワーは本葉5枚程度)をすぎていた。
(*)根切り虫は事前に発見することはできない。しかも、自然畝は雑草が生えているので、根切り虫には格好の住み処である。根を切られたら、その周辺を浅く掘ってイモ虫を見つけ出して退治し、被害の拡大を防ぐしかない。
 ナメクジに茎をかじられるのを防ぐためには、定植した株の周囲、半径10㎝ほどは土を露出させる。土を乾燥させまいとして株まわりを枯れ草などで覆うと、ナメクジのために橋渡ししてやるようなものである。ナメクジは乾燥を嫌い、湿り気を好むからである。露出した土に、元肥を兼ねて、発酵鶏糞をまいておくのもいいかもしれない。
 自然農法は、自然放任農法ではない。それなりの肥料を施さないと満足できるものはできない。野菜の〈顔〉を見ながら施肥してやる。また、草に埋もれないように、時折草を刈って株元に置いてやる。
 自然畝と慣行畝とでは定植密度を変える。慣行畝の場合、キャベツは1ガンギ(1メールほどの長さ)に3株植えるが、自然畝では、2株である。自然畝ではいくぶん粗植にしないと育ちが悪い。ただし、カリフラワーは背丈が高くなるため、また、芽キャベツは収穫の容易さのため、慣行畝でも、1ガンギ、2株にする。

 作業は午後後半に始めた。レーキで畝を均し、定植穴を掘って、そこに、桶で担いで来た水をたっぷりと入れる。定植してから、また苗の周りにたっぷりと水をやる。最後に、蝶の飛来を阻止するためネットを被せて、作業は完了。沈む太陽と競争で作業を進めて、終わった時には暗くなりはじめていた。
コメント
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てつ人 ( 2007/09/21 12:50 PM )
 
 僕がくちばしを挟むまでもありませんでした。肥料はちゃんと考えていらしたのですね。

 ソバの畝の写真を「村便り:2007-09-08…」に追加しました。元寄せする直前の画像です。この時にまだ蕾だった花が、昨日(20日)には開花しており、畝が花の色で真っ白になっていました。ソバの成長は早いですね。このソバの原産地(青森県)では、昔は米の出来を見て、不作のようだとソバをたくさん蒔いたそうです。短期間に収穫できるので、臨機応変の救荒作物として利用できたのですね。
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雨 ( 2007/09/20 10:46 PM )
 
 今日もたいへんな暑さでした。朝の内にブロッコリーに牛糞を施し定植しました。白菜のときには醗酵鶏糞を使い 米糠も気がついたところへ撒いたり、肥料もどれもお試し段階です。
 畝を固定した段階で自然農のつもりでしたが、まだまだ未熟なのですね。以前には払いのけていた蜘蛛の巣を潜りながら 自分の目指す自然農を思い巡らすと それはあてどもない旅にみえてきました。
 ガンギのことを畝と記してしまいました。えらい面積の違いです。以前しっかり教わったことでしたね。
 秋の種蒔き、もう暫く続きます。では お健やかに。
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てつ人 ( 2007/09/19 06:24 PM )
 
 大根と白菜を自然畝に蒔かれたのですか?虫の来方は、(1)自然畝の熟成程度と(2)播種期による、と思います。(1)自然畝が未熟なときには、虫は殺到しますね。春先に二十日大根を蒔いてきれいに食べられたことがありました。(2)慣行畝でも、蒔き方が早いと虫にやられます。僕は、大根は9月10日、白菜は移植栽培の場合、8月終わりか9月始めに種蒔き、と決めています。白菜はそれより一週間早いと、村の気候では、確実に虫にやられます。ですから、手作業で丹念に虫取りするか農薬を散布するしかありません。

 自然畝の白菜は…たぶん結球しないでしょう。僕自身、経験があります。また川口由一氏のビデオか本で見た白菜も結球していませんでした。彼はそれでいい、と考えているようです。大きくしようとお思いなら、適宜、発酵鶏糞(たんなる乾燥鶏糞ではありません)を追肥してやればいいかと思います。

 自然農法を続けるには、考え方、生き方をきっぱりと変える必要があるでしょう。そのような人が多くなって初めて「自然農による回復」が可能なのであり、実際には、農法の実践者の数からして、「焼け石に水」状態ではないか、と推測します。自然農法について、正直言って、僕は楽観主義者ではありません。

 ソバの畝に関しては、僕の書き方もありますが、少々(というか、かなり)誤解されているようです。100であるのは「ガンギ」であり、「畝」ではありません。「ガンギ」とは蒔き筋の意味です。幅10cm、長さ100cmの蒔き筋を考えてください。それが100ある、ということです。畝の数からすれば、4畝に過ぎません。僕は「鉄人28号」ではありません。でもそのくらいのパワーがあればうれしいですね。

 まったく今年は異様に暑いですね。この時期になって昼間の温度が30度を超えるなんて前代未聞じゃないでしょうか。せっせと種蒔きをしていますが、ホースで水を引いて灌水してやる、なんてことをやっています。秋の種蒔き時に灌水するなんて、(それが必要な一部の種を除いては)いままでやったことがありません。

 では、また。
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雨 ( 2007/09/19 02:30 PM )
 
 キャベツ類だけでも沢山作ってみえるのですね。わたしは近所からいただいたブロッコリーの小さな苗が ポットの中で植え頃に育ち 明日キャベツ苗と一緒に植えるところで、二種のひとなりが楽しみなところです。
 すでに大根と白菜は撒き終えて生きがでてきたところで なんとか関所を通過したかのように安堵しています。実は虫の到来には悩まされました。多少の自然農の知識で 虫の住家を壊さないようにしたり、ハーブを散らばせもしましたが だんだんレースのような葉模様が増えてくるにつけ 回りのお年寄りの「粉の薬ならナルイでふっとくとええ」という言葉にあまんじ そのやりかたもビンに粉を入れガーゼの布を被せ輪ゴムで止めコショウをふるように掛けるというものを試行しました。自然農の掟破りとは思いますが、やはり今年の収穫はほしいとの思いにゆずってしまいました。
 そうはいうものの自然農のバイブル書的「わら一本のからの革命」を読んでみました。 福岡氏は科学は敵とまで言っていっているが そうかもしれない。恩恵もうけているが 人に本当の幸せをもたらせていない 科学は失敗したと思う。彼は自然農によっての回復を志ざしてるようですが わたしにはこの温暖化からして もう無理な気がしますが。
 なにしろ今は少々の畑に悪戦苦闘 それに比べテツ人さんの蕎麦の畝100にはその多さにビックリしてしまいました。ダイナミックに動いてみえるのですね。 テツジンさんが鉄人28号にも思えてきました。(わかるかな?)
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