てつがく村の入口 | てつ人の雑記帳


村便り

村便り:2007-03-17(土) (一日中、田んぼ仕事)
投稿日:2007-03-22(木)
 一日、ダブ地帯の田んぼで仕事をした。(クリックで画像の拡大)中央の、溝で囲まれた紡錘形の部分がビオトープ予定地の「底無し沼」。 写真...

 一日、ダブ地帯の田んぼで仕事をした。

ビオトープ予定地
(クリックで画像の拡大)
中央の、溝で囲まれた紡錘形の部分がビオトープ予定地の「底無し沼」。
 写真右側が我が家の田んぼで、左側は他家の田んぼ。左側の田んぼは一昨年の晩夏、猪に侵入され、まだ乳状の米を食害された。ダブということもあり、去年は休耕。おそらくはこれから休耕が続くのではないか、と思う。
 ご覧のとおり、周囲は耕作放棄田。猪にとっては格好の遊び場であり餌場である。
 ダブの大町はウワコウダに「底無し沼」がある。数年前、荒起こしのとき、作業を委託した人のトラクターがスタックしてしまった。それ以前には、私自身が耕耘機をスタックさせた。そこは昔から底無しだったらしく、牛を入れるのを避けたくらいのダブだった、と牛耕時代の若いころ我が家の手伝いをしたことのある人が思い出話をしてくれたことがある。その田んぼは三年休耕をして去年からまた耕作を再開したが、「底無し沼」があるところだけは除外した。

 除外するだけでは芸がないので、子どもと相談して、ミニ・ビオトープを作ろう、ということにした。しかし、去年はビオトープまでには手が回らなかった。そこで今年こそはビオトープに向けて作業を前進させようと思っている。底無し沼をビオトープにして常時水を溜めておくと、そこから田んぼに水がしみ入る。稲を作っている間はそれでもいいが、稲刈り時から春にかけては田んぼはできるだけ乾かしておきたい。そこで、底無し沼と田んぼとを切り離す溝を掘り、さらにその溝に畦板(鉄製やビニール製の波板)をはめて、田んぼ土の表層での水の流れを遮断しようと考えた。今日は、まず溝掘りをした。

 去年よりは除外する範囲を狭めた。欲を出して狭めすぎるとトラクターがスタックし、田植機が埋まってしまう。田靴を履いた足(泥が深いので普通の長靴は泥に埋まってしまう)で深さを確かめながら範囲を確定し、重い田土を、スコップ、三つ鍬、平鍬を使って掘りあげた。

 次は、去年復田を試みて失敗し一年間草が生えるままにしていた狭いダブ田の周辺を草刈りした。近々、枯れ草を燃やすための準備である。その田んぼの周辺は休耕田(むしろ耕作放棄田)なので草が生い茂っている。それでも、幅が1メートルほどの防火帯を作っておけば、草焼きしても延焼することはない。

 それが終わると、ダブの大町に戻り、脅しの電気柵の撤収。このダミーの電気柵のおかげか、猪が出没するダブ地帯の端っこにある、この田んぼは、去年稲を作っている間、猪に侵入されることはなかった。

 最後に四月始めに踏み込む温床の材料として、田んぼから持ち帰る藁を10束ずつ括り、全部で100束を軽トラックに積み込んだ。そのころには帰り支度をしてもよい夕方になっていた。
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