村便り:2006-11-18(黒豆を抜き、ソバを叩く)
投稿日:2006-11-20(月)
天気予報によれば明日は雨。今日は朝から曇りである。できれば今日中に、黒豆を抜いて稲架に掛け、蕎麦を脱穀し、さらに、タマネギを定植...
天気予報によれば明日は雨。今日は朝から曇りである。できれば今日中に、黒豆を抜いて稲架に掛け、蕎麦を脱穀し、さらに、タマネギを定植する畝を作りたい。
まず、黒豆を抜いて、藁で縛った。黒豆は11月半ばになると完熟状態になる。枝を揺すると鞘のなかで豆が動く気配がする。すると抜き取り、しばらく稲架に掛けて干す。縛った豆は屋敷周りの畑に干すので、一輪車で二回に分けて運んだ。
黒豆の次はソバ。ソバは10月20日に刈り取り、島立てにした。その頃は晴天続きだったので、2週間もすれば脱穀できたのだが、稲の脱穀との関係上、ずっと干したままにしておいた。雨が降るようになってからは、ビニールシートを被せた。
正午、三つの島立てのうち二つ目を脱穀していたとき、ソバを叩く手を休めると、ビニール・シートを雨が叩く音がわずかに聞こえるようになった。昼になっても草の露は消えず、空は雨雲に覆われている状態なので、降り出しても不思議はなかった。作業を中断して、叩き残したソバにまたビニールシートを被せた。一輪車に荷物を積んで引き上げる準備が完了した頃には、小雨ではあるが紛れもない雨になった。
近くのうどん屋で昼食を済ませて帰ってくる頃には、本格的な雨になった。しかし、黒豆を稲架に掛けるのだけは、済ませておかけなければならない。カッパを着て作業を始めた。作業中、近所の人が通りかかった。「あんたがたの[黒豆]は、よう熟れちょるの。うちのは青い。見てみんさい。」その人の家の黒豆は近くに干してある。たしかに青い豆が目立つ。その人が説明するには、今年は豆が充実する時期に晴天が続いたので、熟しきらないまま収穫期を迎えた。我が家の場合は、水田の下側にある休耕田で作ったので、水不足にはならなかったのである。その人は「雨じゃけん、早よう帰りんさいよ」と言い残して去った。
いくら差し迫った仕事があるにしても、雨には勝てない。半日を残して引き上げることにした。
まず、黒豆を抜いて、藁で縛った。黒豆は11月半ばになると完熟状態になる。枝を揺すると鞘のなかで豆が動く気配がする。すると抜き取り、しばらく稲架に掛けて干す。縛った豆は屋敷周りの畑に干すので、一輪車で二回に分けて運んだ。
黒豆の次はソバ。ソバは10月20日に刈り取り、島立てにした。その頃は晴天続きだったので、2週間もすれば脱穀できたのだが、稲の脱穀との関係上、ずっと干したままにしておいた。雨が降るようになってからは、ビニールシートを被せた。
正午、三つの島立てのうち二つ目を脱穀していたとき、ソバを叩く手を休めると、ビニール・シートを雨が叩く音がわずかに聞こえるようになった。昼になっても草の露は消えず、空は雨雲に覆われている状態なので、降り出しても不思議はなかった。作業を中断して、叩き残したソバにまたビニールシートを被せた。一輪車に荷物を積んで引き上げる準備が完了した頃には、小雨ではあるが紛れもない雨になった。
近くのうどん屋で昼食を済ませて帰ってくる頃には、本格的な雨になった。しかし、黒豆を稲架に掛けるのだけは、済ませておかけなければならない。カッパを着て作業を始めた。作業中、近所の人が通りかかった。「あんたがたの[黒豆]は、よう熟れちょるの。うちのは青い。見てみんさい。」その人の家の黒豆は近くに干してある。たしかに青い豆が目立つ。その人が説明するには、今年は豆が充実する時期に晴天が続いたので、熟しきらないまま収穫期を迎えた。我が家の場合は、水田の下側にある休耕田で作ったので、水不足にはならなかったのである。その人は「雨じゃけん、早よう帰りんさいよ」と言い残して去った。
いくら差し迫った仕事があるにしても、雨には勝てない。半日を残して引き上げることにした。