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村便り

村便り:2009-03-01(日) (探し物は藁の下…)
投稿日:2009-03-03(火)
管理(田んぼ):藁の裁断 今日から田んぼ作業を本格化させた。しかし、どうも心と体はまだ冬のまどろみから覚めきってはいないようである...

管理(田んぼ)藁の裁断

 今日から田んぼ作業を本格化させた。しかし、どうも心と体はまだ冬のまどろみから覚めきってはいないようである。

 昼食後にタマネギの追肥と中打ち[中耕]をしたのを挟み、朝11時頃から田んぼで藁の裁断をした。秋に脱穀したあと田んぼに転がしたままにしておいた藁束を一束一束、裁断機に投げ入れると、裁断された藁が勢いよく放出されて、北風にあおられながら田んぼに散らばる。二、三日前の雨で地面近くの藁束は濡れ、提げると水を滴らせるものさえあった。

藁裁断機
(クリックで画像の拡大)
藁裁断機。
 作業を終えたところ。向こうの山に日が沈もうとしている。
 機械の左から藁を投入すると、右から裁断された藁が放出される。
 三畝[300㎡]の田んぼで作業を終えて、次の田んぼに入って作業を続けていたときである。藁の水が裁断機の投入口から滴り、下のエンジン部分に漏れてきていた。状態を確かめるためエンジン部分を見たときである。燃料タンクの給油口の蓋があいたままになっているのに気づいた。蓋はプラスチック製で口にねじ込むようになっている。三畝の田んぼでの作業前に携行缶からガソリンを移し入れたが、そのとき蓋をするのを忘れたようであった。思い出してみると、ガソリン携行缶の蓋はした記憶はあるが、タンクの蓋をした記憶はない。給油口は、藁の投入口の下にある。だから、給油するときには投入口部分を取り外す。入れたあとはまた投入口部分を取りつけるので、給油口は、わざわざ見ない限りは、作業中には目に入らない。だから、蓋をしていないのに気づかないまま作業をしてしまったのだ。

 蓋は作業中に落ちて、田んぼに撒き散らされた切り藁の下に隠れているにちがいない。そう考えた私は、裁断作業を中断して、三畝の田んぼに戻り、蓋を探した。藁は田んぼ全面に均一に撒かれているわけではない。だから裁断作業後、厚く溜まったところから藁のない場所に、フォークなどを使って藁を移動する。その作業をかねて蓋探しをやった。田んぼ全面に藁を撒きなおしたあと、今度は田んぼのなかを、フォークとゴム長の足裏で地表をさぐりながら、しらみ潰しに探した。きっとこの田んぼのなかにある、と思ったが、結局、見つからなかった。給油口の蓋をなくしたのははじめての経験である。心と体がまだ冬の無為(と遊び)から抜けきっていないせいだろう。

 給油口が開いたままでは作業を続ける気もせず、今日は引き上げるか、と重い気持ちになりながら、裁断機を置いてある田んぼに戻った。裁断機を田んぼから出して軽トラックに乗せるため、エンジンをかけようとしたときである。エンジン部分の下の方に蓋が挟まっているのが見えた! 蓋は作業中に落ちかかったのだが、運良く機械の隙間に引っかかったのである。今日はついていない、と沈みかけていた心が、一気に晴れた。気を取り直して作業を再開し、日没まで続けた。今日中に裁断だけは終わらせるつもりだったが、蓋騒動で時間を食ったため、一部残ってしまいはした。

 不運の一波瀾があったが、ラッキーで終わり、春の最初の作業としてはまずまずの一日だった。
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