てつがく村の入口 | てつ人の雑記帳


村便り

SkiAgain:2009-02-20(金) (低気圧のなかのゲレンデ)
投稿日:2009-02-22(日)
 スキー場に着いてもやはり雨… 一時間半前に家を出たときには雨でした。でも、標高の高いスキー場ではみぞれが雪かと期待していたのです...

 スキー場に着いてもやはり雨… 一時間半前に家を出たときには雨でした。でも、標高の高いスキー場ではみぞれが雪かと期待していたのですが、かないませんでした。このスキー場は今冬スキー遊びの3回目、1月11日にも訪れたOソラkanです。ここは経営主体が違う二つのスキー場が隣り合っていますが、事前の調査で雪の状態の悪いと判断されたスキー場にまず行ってみました。リフト乗り場がある一番低いあたりを見ると地面が露出しているところがありました。両スキー場共通のリフト券が買える(両スキー場はゲレンデ部分でつながっている)ので、雪の状態さえよければどちらのスキー場から入ってもいいのですが、もうひとつのスキー場から入ることにしました。

 ゲレンデは雨のうえにガスが出て、見通しが悪い状態でした。リフト券を買う前に雪の状態を確かめるために試し滑りをしてみましたが、滑れない状態ではありません。そこでリフト券売り場に行ったのですが、しばらく近くの椅子に座って外を眺めながら思案しました。そのまま引き返すことも考えたのですが、ままよ、と一日リフト券を購入しました。ただし共通リフト券ではなく、このスキー場単独のものです。

 あ、書きわすれるところでしたが、今日は今冬9回目にして初めての一人雪遊びでした。土日の予定と、また県内のスキー場から雪が少なくなる現状を考え、今日はわざわざ休暇をとったのです。百姓を始める前、今から15年ほど前には週末になると一人で県内の山歩きをしていました。このOソラkanにも二度来たことがあります(ただし雪のない季節ですが)。そんな昔を思い出しながらゲレンデへの林道を走りました。

低気圧のゲレンデ
(クリックで画像の拡大)
中級コースに向かうリフトから。
 上空の雲は山頂からこちらに向かって早い速度で動いていた。西風である。すると低気圧の中心は、このスキー場の東方にあって移動している、ということだろうか。面白いことに、上空の空気の流れと地表近くの風の動きとは一致してはいなかった。
 さて、滑り始めると山の天候はどんどん変化していきました。ガスは晴れましたが、その代わり、強い風が吹き始めました。風がガスを蹴散らしたと言うべきなのでしょうか。風は雪を巻き上げ、リフトをときおり強く揺らしました。谷間から吹き上げる風を体に受けると滑走スピードが落ちてしてしまうほどでした。雨はやがて微細なあられに変わり、さらに雪になりました。午後は晴れ間が出もしました。しかし、上空の雲はいつも同じ方向に早い速度で動いていました。低気圧の圏内に入っていたのでしょうか。

 雪質のせいだと思いますが、滑り跡のないところに入ると足をとられ何度か転倒しました。積もった雪が雨にさらされ、水を含んで固まった状態です。圧雪ではないのでスキー板は雪の中に沈みますが、かたい雪が板の動きを邪魔します。私の技術ではそのような雪質をこなすことができません。同じ箇所を二度三度と挑戦してみもしたのですが、その度に転倒しました。総じて、今日は転倒が多い日でした。久しぶりに頭を打ちもしました(軽度ですが)。

 昼食は家で作ってきた弁当を車の中で食べます。昼に車のところに帰ってくると、隣の車でも二人が昼食の様子でした。ふと見ると、車近くの雪の上にビールジョッキがおいてあるではありませんか! 私も酒好きですが、この寒いのに屋外に近い温度の中でビールを飲む気はしません。でも、そのジョッキを見て、前回の SkiAgain へのにらさんのコメントを思い出しました。昼食時にビールを飲むと、それからは恐怖心が薄らいで上級コースのこぶも転倒せずに滑り降りることができる、という内容のコメントです。私はビールこそ飲みませんでしたが、にらさんのそのコメントを思い出しながら、急斜面を攻略しました。谷に気持ちを向けて(ショートターンのときは体も向けて)、谷への落下に心も体も背を向けないで、(もっと言えば、重力に逆らわずに、自然に、ということでしょうか)滑り降りました。結構いい感じで滑ることができました。それと、カービング・ターン[雪面をエッジで彫り込む carve ような仕方で曲がること]のこつも、なんとなくつかめかけた気がします。

 16時くらいになるとゲレンデもすいてきます。その頃には九州方面のバスが出発します。本州と九州の境界、関門海峡まで2時間半はたっぷりかかるでしょう。ついで16時40分には広島(市内)行きのバスが出発します。平日なのでもともとなので少なかった客がどんどん少なくなってきます。この時間帯になると、赤いユニホームのインストラクターたちが集団で滑降し始めます。やはり彼らは上手い! 最後にリフトに乗ったのが16時55分。今日最後の滑りを惜しみながら楽しんで、車のところに戻ると、営業終了の放送がありました。
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