てつがく村の入口 | てつ人の雑記帳


村便り

村便り:2010-08-27(金) (蕎麦蒔き)
投稿日:2010-08-30(月)
梅雨明けから畑の準備 ソバを蒔く予定地は8月始めに一度トラクターで耕耘しておいた。草が一面に生えたからである。それから晴れの日が続い...

梅雨明けから畑の準備
 ソバを蒔く予定地は8月始めに一度トラクターで耕耘しておいた。草が一面に生えたからである。それから晴れの日が続いたので、鋤き返した草は枯れ、わずかに生き残った草だけが生えていた。


(クリックで画像の拡大)
溝あげ。
 平鍬で真っ直ぐに溝をつけるのは、なかなかむずかしい。現在は私は次のようにして溝あげをしている。
 まず両端に目印を立てる。画像では、目印として、緑色のビニール被覆の棒が立ててある。ついで目印の間に足の爪先で条をつける。往復すれば、だいたい真っ直ぐな跡がつく。その跡を目安に後ろ向きになって溝をつけていく(画像では、こちらから体は向こうにむけて、溝は向こうからこちらにつけていく)。片足を二本の目印を結ぶ直線上に置く。その足を固定して、鍬を手前に引きながら、土を両側にあげていく。柄を握る手の位置は次第に鍬の先端に近くなる。これを一サイクルにして、一方の端から他方の端へと溝をつけていく。
 今度は22日に、畝を作るため、耕耘機で土を起こした。草を鋤きこむには力の強いトラクターが適しているし、作業も楽である。しかし、大きいぶん小回りがきかず、また、洗うのに時間がかかる。だから、今回は耕耘機にした。22日の作業は、畝の溝あげの途中で終わった。日没時になったこともあるが、鍬のくさびが抜けてしまったからである。しっかりとくさびを打ち込んでいても、柄が木製であると乾くと縮み、くさびが抜けてしまうことがある。その日の作業中、締めつけが緩んでいる感覚はあった。そういう時はくさびを打ち込み直したり、水にしばらく浸けて柄に水を吸わせる。でも、おかしい、と思って確かめた時にはすでにくさびは抜け落ちていた。


ソバ蒔き
 蕎麦は8月25日を目途に蒔くことにしている。土曜日か日曜日に蒔くとすると28日か29日になる。しかし28日は昼間は人間ドック、夜は野球観戦の予定がある。29日になると少し遅い。そこで、26日に畝作りを終わらせ、27日に蒔くことにした。両日とも午前中の作業。


(クリックで画像の拡大)
種の選別。
 1.5Lの水に1.5kgの塩を入れて、そのなかに蕎麦の種を入れた。浮かんだ種を除くと(すなわち、沈んだ種を選びとると)、最初の重量の45%ほどの種がとれる。こうすれば発芽率があがる。
 

(クリックで画像の拡大)
種の調合。発酵牛糞堆肥とかき殻石灰を混ぜ合わせる。
 

(クリックで画像の拡大)
種蒔き。
 畝の幅(両端の溝の中央の間の距離)は鍬の柄と同じである。蒔き条は、畝と直交する方向につける。この蒔き条を「ガンギ」と呼ぶ。手前、白く見える条が蒔いた種である。一ガンギの蒔き量は、一握り分。蒔いたあと、平鍬を使って覆土する。石灰の白は覆土の具合を確かめる指標にもなる。土がかぶっていないところは白いままに残るからである。
 1.3kgの種(調合しない前の蕎麦だけの重量)で115ガンギ蒔けた。
 まず、10%の塩水で種を精選する。種は、発酵牛糞堆肥とかき殻石灰と混ぜ合わせる(分量比は、種:牛糞:石灰=1:1:1)。混ぜ合わせるのは、種を厚蒔きにしないためと、均等に蒔くためである。かき殻石灰は蒔いた条を目立たせるためもある。実際に蒔いたのは、種1.3kg。


2010-09-02(木) (蕎麦の発芽状況)
投稿日:2010-09-13(月)

発芽状況
(クリックで画像の拡大)
蕎麦の発芽状況。
 ところどころ発芽していないところがあるが、順当な発芽である。この画像を撮るために休耕田に行ったとき、鳩が畝をつついていたので、発芽しなかったところの一部は鳩の餌になったのかもしれない。

 発芽したところを確かめてみると、多少密に蒔いたようである。来年は、調合した種は軽く一握りで一ガンギ、といった分量で蒔くといいかと思う。そうすると、種1kgで100ガンギ蒔きくらいになるだろう。



2010-09-07(火) (蕎麦の元寄せ)
投稿日:2010-09-13(月)

元寄せ
(クリックで画像の拡大)
蕎麦の元寄せ。
 今晩、台風の影響で天気が崩れるという予報なのでソバの元寄[土寄せ]せをすることにした。ソバは根が浅く茎が弱いので倒伏しやすい。生育状況からすると、すこし早めかな、と思われたが、強い風で倒伏してしまってはあとが困る。草はほとんど生えていなかったので、除草には最適。元寄せ作業だけで除草できてしまう。

 作業をしながら気がついたが、今年はガンギ間を狭く設定したようである。元寄せを考えれば、平鍬の幅の2倍をガンギ間に置くべきだが、どうも1.8倍にしたようである(ニンジンなどは1.8倍にする)。だからガンギ間に鍬を入れると窮屈な感じだった。
コメント
--------------------
てつ人 ( 2010/09/04 08:14 AM )
 
 以前の乾燥の夏での経験です。僕は黒豆はいつも休耕田で作るのですが、近所の人、二人が畑で作っていました。その年、わが家の黒豆は順調な収穫でしたが、近所の畑では不作でした。そのおりの素人談義の結果、開花して実がつく時期に乾燥しすぎると実が入らない、という結論になりました。

 豆類は畑作物のような気がします。ですから普通の気象条件では、不作ということはないでしょう。でも、昔はよく田んぼの畦に大豆を植えていました。畦の有効利用ということもあったのでしょうが、もしかしたら豆と水の関係を昔の人は知っていたのかもしれません。

 ついでに…近所の人が今年、畑で黒豆を作っています。ところがカメムシがついて困る、と言うのです。(まだ芯を止める前の話なので、いまはどうなっているか知りません。)休耕田ではカメムシ害は経験したことがありません。畑と田んぼでは生物相もちがうのでしょうか。今年の小豆に期待しているのは、ひとつは、生物相が違い、虫がつかない(つきにくい)のではないか、という予想があるからです(小豆は虫がよくつく)。
--------------------
ムー ( 2010/09/04 07:01 AM )
 
こちらは豆類はやばいのではないかと思っております。
お隣バーちゃん畑のササゲは鞘はきれいに出来てるのに実は入っていません。
落花生は?
丹波の黒豆、庭豆、大豆はどうも怪しいようです。
--------------------
てつ人 ( 2010/09/02 07:20 AM )
 
 そちらの蕎麦蒔きは面積が広いですね。そこを《人海作戦》で蕎麦畑にしていく。こちらの、細々とした一人作業に比べ、壮大です。11月に間に合わせるためですか。1週間早く蒔くと、きっと例年に比べて、1週間以上早く収穫できるんじゃないですか。秋の作物は、植えつけの1日の差が収穫の数日の差になりますから。

 今年の休耕田での畑作は、例年よりうまくいっているようです。定番の里芋類、枝豆、蕎麦に加え、今年は小豆も作っていますが、なんとなく上手くいく予感がして楽しみです。小豆はいままで畑で作って成功したことはありません(むろん収穫はありましたが)。
--------------------
ムー ( 2010/08/31 10:47 PM )
 
蕎麦の種まきですね。
今年は11月の市産業祭に余裕で間に合わせたいと思い1週間ほど例年より早い8月9日に種まきしました。
早く種まきすれば早く収穫できると言う単純な計算でないことは分かっていますけど、実験です。
草をきちんと処理せずにトラックターで漉き込んだので少し生き返りました。
草取りと土寄せが今日やっと終わりホットしております。
後は、お天気しだいです。
--------------------

コメントを書く



     
Powered by
Serene Bach 2.19R