てつがく村の入口 | てつ人の雑記帳


村便り

村便り:2009-10-23(金) (蕎麦刈り)
投稿日:2009-10-24(土)
 昨日、今日とせっかく休暇をとったのに、稲が刈れない。そこで蕎麦を刈ることにした。 午前中は畑の世話をする。夏の間、畑にホースを伸...

 昨日、今日とせっかく休暇をとったのに、稲が刈れない。そこで蕎麦を刈ることにした。

 午前中は畑の世話をする。夏の間、畑にホースを伸ばして灌水する。そのホースを撤収した。畑は屋敷周りにあるので、井戸から汲みあげる水を配水するホースは、百姓を始めてから必要に応じて少しずつ買った。いまは30mのホース2本、20mのホース4本、10mのホース2本になった。50m巻き(実際は60mは収納可能)のホースリール3個に収納する。いつもは冬になって撤収するのだが、今年は早い。思いついたときにやらないと、見慣れてしまい、納めるのを忘れてしまう。

 午後に蕎麦刈り。

蕎麦の実の黒化
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蕎麦の実の黒化。

 蕎麦の刈り時は、実が黒くなったものが60-70%になったときである、とか、80%の黒化のときが一番収量があがる、とか読んだことがあるが、ともかくたしかのは、全部、黒くなってからでは遅い、ということである。蕎麦は脱粒性[実は熟すと落ちてしまう性質]があるので、早めに刈り取り、完熟していない実は干す間に後熟させるのである。
 この画像は何%の黒化率であろうか。感覚的には、もう二、三日待ってから刈ってもいいかな、とも思った。
 
蕎麦の島立て
(クリックで画像の拡大)
蕎麦の島立て。

 稲は稲架に上下逆さにして掛けるが、蕎麦は実を上にして干す。これも脱粒性が関係していると理解している。
 今年は8月29日に蕎麦蒔きをした。種は一昨年収穫して、冷蔵庫で保存していたものを使った。蕎麦は二年目になると発芽率が極端に低下する、と読んだことがあるので、心配したが、目視では発芽率に有意の変化は見られなかった。冷暗所で保存していたのと、種を10%の塩水で選別したのが功を奏したのかもしれない。

 近年、村では蕎麦の栽培はほとんど行われていない。蒔き方、蒔く時期については試行錯誤した結果、やっと自分なりのものを作り上げることができた。蒔く時期は、隣のおばあさんが記憶を掘り起こして、8月23日という日にちを教えてくれた。だから、8月25日を蒔き時の目安にしている。

 品種は階上早生。青森の方から送っていただいたものを自家採種しながら栽培している。青森県で栽培されている品種なので、こちらの風土に適応するか、と心配したが、秋蕎麦として利用できる。早生とは生育日数がどのくらいのものを言うのか知らないが、今年の例で言えば、播種後二カ月弱で刈り取りとなった。
コメント
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ムー ( 2009/10/29 11:09 PM )
 
来年は、半分の面積は鶏糞を今年の半分量施肥。
残りの半分は草木灰のみで行こうかと話し合っております。
実験です。
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てつ人 ( 2009/10/27 11:10 PM )
 
正直なところ、蕎麦の肥料についてはよく分かりません。僕は肥料はほとんどやりません。販売目的で栽培する場合には、ある程度、施肥するかと思いますが。

鶏糞は、まさか乾燥鶏糞(発酵鶏糞ではなく)じゃないでしょうね。鶏糞は、効きはいいですが、完熟(発酵)したものでも虫を引きつけるように経験的には感じています。鶏糞の効きは速いので、追肥にも用いますが、その直後に雨が降って鶏糞が急速に効きはじめると、虫だらけになってしまったことがありました。その点、牛糞は効きが穏やかのようです。肥料分も鶏糞に比べて少な目です。ただ僕は、牛糞の経験が少ないので、使い方についてはよく分かっていません。

野呂在来の味が楽しみです。それに関する記事を期待しています。
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ムー ( 2009/10/27 04:49 PM )
 
鶏糞15kgx6袋を1反2畝に撒いたのは多すぎでしょうか?
昨年はコレでマズマズでした。
含有のNPKの量を計算して窒素を少なめにと決めた量です。
鶏糞を使うとヨトウムシの発生が多いと今回聞きました。
この畑は無農薬、有機肥料で行こうと決めています。
来年は、鶏糞を半分の3袋にして、草木灰を撒こうと思います。
有機肥料での施肥で助言を頂きたい所です。

今日も6人でワイワイ刈入れをやってきました。
明日、残りの1/4を刈り終わり、30日に先週刈ったものを脱穀、その後選別乾燥させて4日には製粉依頼とのスケジュール。
かなり無理をしています。
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てつ人 ( 2009/10/27 12:27 PM )
 
いままで作っていた信州大ソバ(大学で品種改良されたもの)は収量が多いですから、それに比べれば在来種は見劣りするかもしれません。でも、在来種のほうが味がいい、という話を聞いたことがあります。

ヨトウムシは肥料のせいでもありませんか。ブログをみると、結構、投入したようですね。蕎麦は痩せ地にも育つ作物です。経験的に、また一般的に言うと、肥料を効かすと虫がついたり病気になったりしがちです。ちなみに、僕は休耕田で作り、今年は肥料無しでした。(正確には、わずかな肥料分を種蒔きと同時に施しましたが。)

もうひとつ、余所の蕎麦と比べて薄蒔きだった、と書いてありましたね。薄蒔きか厚蒔きか、選択は微妙なところです。僕は比較的厚蒔きしますが、度が過ぎると茎が細くなり、倒伏しやすくなります。

いつも思うことですが、四街道蕎麦栽培集団は賑やかにやっていますね。楽しそうです。
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ムー ( 2009/10/26 11:21 PM )
 
お久しぶりです。
蕎麦の刈り入れですね。
当方も順次進めていますが、今年は品種を変え「野呂在来」と言う千葉のものにしましたが、収量が大変少なくがっかりです。
減収の原因は、品種変更の性だけでなくヨトウムシの大量発生が原因のようです。
天候不順と遊びほうけていた為でしょう。
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