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村便り

村便り:2009-06-27(土) (温床育苗の苗、最後の定植)
投稿日:2009-06-29(月)
 三月半ばに温床育苗を始めて、育苗したものを定植しおわるまで、苗は基本的に毎日世話をしてやらなければならない。月曜日から金曜日まで...

 三月半ばに温床育苗を始めて、育苗したものを定植しおわるまで、苗は基本的に毎日世話をしてやらなければならない。月曜日から金曜日までは、出勤前に、あるいは帰宅時に、遠回りして屋敷前の畑にある温床の管理作業をする。

 最初は踏み込んだ堆肥が発熱し、他方、外気温は低いので、温床内の温度調整のため、温床を被覆しているビニールの開閉を行ったり、夕方には、ビニールトンネルの内部で、さらに苗を菰類で覆って保温する。外気温が高くなってからはビニールトンネルは外すので、灌水が主たる作業になる。

 そして定植期に達したものから順次、畑に移してやる。

万願寺トウガラシの定植
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 万願寺とうがらしの定植。
 自然畝。この畝には、カラーピーマン20本、ピーマン10本、シシトウ8本、ヒモトウガラシ8本、万願寺トウガラシ8本、さらに伏見甘長6本(万願寺トウガラシに続いて定植したが、画像ではまだ定植していない)を定植してある。
 一畝おいて右側に調理用トマトが見える。この畝はトマト畝。今年は普通のトマト30本、調理用トマト20本を定植した。
 今年は3月19日に育苗を始めた。最初に播種したのはナス、トマト、ピーマン、甘トウガラシ類(シシトウ、ヒモトウガラシ、万願寺とうがらし、伏見甘長)である。だから温床を始めて今日で三カ月と一週間がたったことになる。一言でいえば百日。農作業は作る楽しみ、といった具合に肯定的に語られることが多い。しかし、百日も同じ作業に拘束されるのはむしろ苦痛である。とはいえ自分から選んだ《苦痛》であるから誰にも文句は言えない。それでもあえて肯定的に語るとすれば《苦痛を貫いて歓喜にいたる》といった具合になるのだろうか。肉体的・精神的苦痛を貫ける耐性、ないしその苦痛を苦痛とは感じない感性、そんなものをもっているのが百姓である一要件であるのかもしれない。

 …などとご託を並べてみたのは、やっと今日、その温床育苗から解放されたからである。最後に定植したのは、万願寺とうがらしと伏見甘長。最初に種蒔きしたものである。ナス科で一番生育が早いのがトマト。五月半ばから定植を始めた。ついでナスと早生ピーマン。最後に甘トウガラシ類。

トウガンの定植
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 小型トウガンの定植。
 温床ではなぜかうまく発芽しなかった。そこでベランダで育苗した。《冬瓜》と書くぐらいだから、夏の暑い時期に収穫して食べるよりは、涼しくなってからの方がむしろ食べごろだろうと思い、最初の予定より遅くなったが定植した。
アスパラガスの追肥
(クリックで画像の拡大)
 アスパラガスの追肥。
 種蒔きから育てて3年目のアスパラガス。春の収穫の終期に一株あたり4、5本の太い茎を残した。6月後半からぼつぼつと新しい芽が出始めた。この芽を8月まで収穫する。この栽培方法は「立茎栽培」というらしいが、長期間にわたって収穫できるので試している。)
 ナス以外は自然畝に定植。一辺20㎝ほどの正六面体の植え穴を小型スコップで掘り、穴の底に肥料を入れて土と混ぜ、その上に数センチの土の層を挟んで苗を定植する。肥料は、トマトの場合は発酵鶏糞1カップ(1カップは200㏄)、それ以外のナス科は発酵鶏糞2カップが目安。

 トマトは大部分が適期(最初の花がひとつ開いた頃)に定植できたので生育がいい。適期定植して第一果房に結果させる。これがトマト栽培のコツのひとつであるように思う。
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