てつがく村の入口 | てつ人の雑記帳


村便り

村便り:2008-10-04(土) (田んぼの落水)
投稿日:2008-10-05(日)
播種:大根植え付け:ニンニク 10月中旬の稲刈りを目指して、今日は田んぼの落水作業。落水は稲刈りの二週間前を目途に行う。午前中は田んぼ...

播種大根
植え付けニンニク

 10月中旬の稲刈りを目指して、今日は田んぼの落水作業。落水は稲刈りの二週間前を目途に行う。午前中は田んぼに行かずに畑で過ごした。主たる作業は大根の種蒔きとニンニクの植えつけ。

 私は今まで作ったことはないが、二年子大根というものがある。調べてみると、時無大根と呼ばれるものと同系統らしく、吸い込み形[根が地上に出ずに地中に伸びるタイプ]の大根である。10月に蒔き、9月蒔きの大根が抽薹する春先(3月ないし4月)に収穫する。辛味の強い品種のようである。この作型を試してみたいと思っていたが、種苗カタログで、二年子/時無系ではないが、二年子大根的な作り方ができる品種(一代交配種)を見つけた。この品種は辛味の少ないタイプであるようだから、辛くないと大根ではない、という私の味覚には好みではないが、試験的に作ってみることにした。あらかじめ施肥して鍬で起こしておいた畝に、少量(5ガンギほど)蒔いた。

 それから畑の隅に、先日植えつけたニンニク葉ニンニクとして利用する)の残りを植える。35片を植えつけたから、先日分と合わせると110片になる。購入した種だから食べるわけにはいかないし、だからといって、棄てるのももったいないので、植えてしまった。

春菊畝の、草取りと中打ち
(クリックで画像の拡大)
 春菊畝の、草取りと中打ち。
 9月6日に播種した春菊。
 あとは草取りとか中打ち[中耕]。種蒔きした野菜が発芽し、雑草もまだ小さいときに第一回目をおこない、それからも機会のあるごとに中打ちをすると、雑草の繁茂を防ぐことができる。一鍬で一肥の価値がある[一鍬、とは一回の中打ち]、そう母は言っていた。中打ちは、刃の中程が軽く手前に向かって曲がった、いわば刃が「く」の字になった、三つ鍬を使う。その鍬は土の表面を軽く掻くようにして打つのに適している。


ウンカ被害が確認された田んぼ
(クリックで画像の拡大)
 ウンカ被害が確認された田んぼ。
 画像の大部分を占める区画がもち米を作っている田んぼ。左側の田んぼの畦(草が生えているところ)近く、画像のほほ真ん中あたりに、他の部分に比べて黄色が強い部分がお分かりになると思う。それがウンカがついているところである。その背後、稲の上に伸びている茎がヒエ。
 午後は田んぼで落水作業(作業の詳しい説明は過去の記事を参照していただきたい)。作業が終わり、日が落ちるまでの少ない時間を使って、もち米を植えた田んぼでヒエの処理をした。去年休耕していた田んぼにヒエが多い。種が落ちないうちに刈り取ってしまいたかったが、いまの時期になると、種は落としてしまい寂しくなった頭を稲の上に伸ばしている。それでも稲刈りのときに邪魔になるので、刈り取る。

 ヒエは、条間を一筋一筋歩きながら、根元から刈り取る。そうしたとき、ふと他の稲より熟れている株が目についた。その周囲も同じような熟し方をしている。よく観察してみると、どうもウンカである。株元を調べると、ウンカが確認できる株もあれば、ウンカを狙っていると思われる小さい蜘蛛が多い株もある。熟れ色はウンカ害による枯色だったのである。うるち米にはウンカがついている様子は確認できない。仮にウンカがついたとしても去年のような大被害にはなるまいと思われる。しかし、早めに稲刈りをするつもりでいた方がよかろう。それに、今年は夏の日照りのおかげで熟れ方は早いはずである。実際、穂軸の枯れ具合にその兆候はある。来週末はもち米と一部のうるち米、再来週はうるち米の稲刈りをすることに決意した。
コメント
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coco ( 2008/11/12 10:46 PM )
 
本日は、うちのブログにコメントいただきまして、有難うございました!
とっても嬉しかったです~。
ブログの引越しをしたばかりで、まだ上手く動いてないのですが、
気長に直していきたいと思います~。
今後とも、宜しくお願いします。
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YUZOU ( 2008/11/07 11:50 PM )
 
こんばんは。
田んぼって、水管理とかいろいろと手間がかかりますね。
哲学者福島正信は、10アール当たりの労力は、年間「5〜6日」で、「反収600〜1000kg」とありました。この点、どのようにお考えでしょうか。
うちのブログに、信じ込み安い人が来て、真に受けているんですが。。。
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「私はここ二十年、自然農法によって米麦を作り、果実を作って、人間が生きてゆくために必要な食糧確保に必要な労働力を計ってきたが、それは驚くほど少なくてすむものであった。人間一人の食生活に必要な労働は一年わずか数日でよかった。
私は米麦の連続不耕起直播というやり方で、わずかの道具と資材を使って、十アール六百キロを容易にとることができ、さらに工夫次第で千キロの収穫をあげることが難事ではないことも確かめることができた。その労力はわずか五〜六日である。
自然農法による果実栽培や野菜作りは、もう仕事というより遊びである。」
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