てつがく村の入口 | てつ人の雑記帳


村便り

村便り:2008-06-02(月) (植え継ぎ)
投稿日:2008-06-14(土)
 昨日の機械での田植えに続き、今日は手作業で植え継ぎ。 朝から小雨が降っていたが、合羽を着て作業をやった。手植えをしていると一昔前...

 昨日の機械での田植えに続き、今日は手作業で植え継ぎ。

 朝から小雨が降っていたが、合羽を着て作業をやった。手植えをしていると一昔前の、手植え時代に戻ったような感覚だった。昔は今とは田植えの時期が遅かった。燕が低く飛ぶ梅雨空のもとでの田植え…こんなイメージが、実際の田植えの記憶なのか、何かの絵の記憶なのか、頭にある。

稲の苗
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 稲の苗。
 10日苗で注文したモチ。根がマット状になっている苗を箱から外し、田植機に載せる。一度に4マット載せる。田植機には4つ爪がついていて、爪はそれぞれ、ひとつのマットから、他の爪と同時に苗をかき取り、同時に植え付ける。
 
植え継ぎの終わった大町
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 植え継ぎの終わった大町。17時。
 各家の田んぼで一番広い区画を「大町」と呼ぶ。縦長のこの田んぼは向こう側が狭くなっている。植え付けは、基本的に、一番長い畦に沿っておこなう。この田んぼの場合、右側の畦である。この畦は直線ではない。植え条の曲がり具合から、それは分かっていただけるだろうと思う。左側の畦はこちらから途中までは真っ直ぐだが、それからは湾曲している。広くても田植えのやりにくい田んぼである。
 植え継ぎは、機械が方向転換と出入りのために植え残したところと、機械が走ったところでも植え損ねた箇所に行なう。機械は、根がマット状になっている苗を爪で掻きとって植える。苗マットは掻きとられるにしたがって少しずつ苗置き台を滑り降りてくる。同じマットでも苗の密度に違いがあるし、滑り降りる速度も、苗の重量まかせ、すなわち地球の引力まかせなので、微妙なばらつきがある。したがって、植え付け本数にもばらつきが出てくるし、場合によっては、爪が苗を掻きとれないこともある。だから、機械が植え付けながら走ったとしても株が欠けたところがでる。(わが家の田植機は、4条植えで、条間は30cm、株間は20cmである。)

 今年は植え損ねが多いような気がした。昨日の田植えの記事でも書いたが、今年は一株あたりの本数の設定が少なすぎた。そのため、苗の掻きとりができなかった場合が多かったのではないか、と推測する。また、最初の二枚の田んぼはとくに欠株の箇所が多かった。これは、苗置き台の表面がまだ慣れておらず苗マットの滑りが悪かったせいだろうか、と推測している。

 方向転換などで広い範囲を植え残したところは、竹竿で作った物指しを使って植える。竹竿につけた目盛りを目印に植えるのである。欠株は周りに植わった苗を目印に行なう。一株に植える本数は3本が基準。

 しらみ潰しに植え継ぎを行なったので、時間がかかり、10時に始めて終わったのは19時だった。狭い田んぼが一枚残ったが、それは明日の夕方やる予定。
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