てつがく村の入口 | てつ人の雑記帳


村便り

村便り:2008-04-03(木) (ヒヨとエンドウ)
投稿日:2008-04-06(日)
 来週からは授業が始まり時間が自由にならなくなるので、今日と明日は休暇をとって百姓をすることにした。今日は畑仕事。 スナップ・エン...

 来週からは授業が始まり時間が自由にならなくなるので、今日と明日は休暇をとって百姓をすることにした。今日は畑仕事。

 スナップ・エンドウと実エンドウのウロ[支柱]を立てた。(屋敷の)横の畑の自然畝で草とともに生育しているスナップ・エンドウの様子を確かめた。すると茎の先がちぎれているものがある。すぐにヒヨの仕業と分かった。

茎をついばまれたエンドウ
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茎をついばまれたエンドウ(自然畝)。
ネットを張ったウロ
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ウロの下部に赤いネットが張ってある。そのネットにヒヨがかかった。

(クリックで画像の拡大)
実エンドウのウロ(自然畝)。白いネットは防鳥のために張るつもり。
 今年はヒヨが多い。しかもなかなか山に帰っていかない。ヒヨは冬から春先にやってきて野菜をついばむ。飛来の有無、飛来数は年によって違うが、今年は山に餌がないためか畑周辺に居すわって食えるものは手当たり次第(正確には、嘴当たり次第、と言うべきか)ついばむ。軟らかい葉っぱはむろんのこと、冬の間収穫を続けてそろそろ終わりに近づいたブロッコリーの硬い葉っぱも食いちぎられ、芯だけの無残な姿になっている。エンドウの茎が食害を受けた記憶はないのだが、今年は違う。

 従姉は業を煮やしてエンドウの周りにネットを張った。ところが、一昨日と昨日、そのネットにヒヨがかかってしまった。一昨日はかかったまま死んでいたそうである。昨日は、通りがかりの近所の女性が見つけて私がネットから外そうとしたが、ヒヨは足がネットに絡み、さらに嘴でつついて抵抗するので、《救出》をあきらめた。ネットを切ればなんとかなるだろうが、従姉は留守だったので承諾を得られなかった。後から聞いた話だが、彼女は、彼女の畑を借りて耕作している人に協力してもらい、ネットを切ってヒヨを外した。しかし、ネットが絡まったヒヨは飛ぶことができず、そのうち、猫か何かに食べられた跡が残っていた、とのことであった。

 スナップ・エンドウが受けた食害はひどかった。私はウロを立てようかどうか迷った。生長ができなければウロを立ててもくたびれ儲けである。昨年十一月始めに種蒔きして冬を越させ、五月下旬の収穫を楽しみにしていただけに口惜しい思いがした。(屋敷の)裏の畑に植えてある実エンドウも確かめた。こちらは食害は受けていたものの、ひどくはない。ウロは立てても甲斐はある。そこで両方のエンドウにウロを立ててやることにした。

 スナップ・エンドウは40株、実エンドウは30株植えてある。それだけにウロを立てる作業で一日の作業時間の大半が過ぎた。

 明日、ホウレンソウの種蒔きをするつもりで、そのための畝を作った。その畝で抜いた草をガンギ間に埋め(*)、整地をした。

(*)「あんこ」と名付けるやり方。そのやり方については記事「☆ 2006-05-14 ☆ 温床で育てた苗の定植」の三番目の画像のその説明を参照してください。
コメント
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てつ人 ( 2008/04/11 05:36 PM )
 
 ふるさんは現在お住まいのあたりが出身地なのでしょうか。ふるさんのブログを見ながら、ときどき抱いていた疑問です。農地や山を所有されているようなので、余所からやってきた人のように思えないのです。(この疑問には答えていただくなくて結構です。私事に立ち入ることですから。)

 そうだとして話を進めると…そのあたりは、子どもの頃とはずいぶんと様子が変わったのでしょうね。罠を仕掛けて小鳥を取るなんて、田舎の子どもじゃないとしません。ふるさんは、僕のお兄さん世代なのかもしれませんね。♪ウサギ追いしあの山、小鮒釣りしかの川♪がまだ現実のものだった時代に子ども時代を過ごされたんでしょうね。

 僕も、小さいころ、お兄さんたちに連れられてウサギをとりに行ったような記憶があります。鮒はいない川でしたが、釣りはしました。僕の村は外見上はあまり変わってはいませんが、なんというか、雰囲気はひどく変わったような気がします。昔は、言ってみれば、山の中にぽっかりと開けた、隔絶された空間のような村でした。当時はこんな村が日本の至る所にあったんでしょう。

 さて現実に戻ると、この記事で問題になったエンドウはなんとか勢いを取り戻しています。あと一カ月あまりすると美味しいエンドウが食べられるでしょう。

 では。
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ふる ( 2008/04/11 09:07 AM )
 
昨年3月、熊本を旅行しました。飛行機から下を見るとビニールトンネルの多さに驚きました。農機が入れる大きなトンネルです。ビニールハウスと呼ぶのかも知れません。さすが農業王国。千葉県ではあまり見られない光景です。農業への取り組みの違いかも知れませんが、気候の所為かとも思いました。うちの辺りは平地で山が無く、風がもろに当たります。ビニールトンネルやポリマルチなどすぐはがされます。

千葉県の農産物は落花生、ニンジン、大和芋など土の中に育つ物が多いのも気候の影響かと思います。

雀は骨ごとかじったように記憶しています。
子供の頃「ブチメ」と云う罠を仕掛けホウジロを採ろうとした事があります。ホウジロは捕まえられなかったのですが、アオジを捕まえた事があります。ホウジロを飼う事はその頃の子供のスティタスだったです。
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てつ人 ( 2008/04/10 10:45 PM )
 
ふるさん

 ふるさんとかムーさんのブログを読んで時々思うのですが、そちらは風が強いんですね。こちらはそれほどでもありません。桜はいま満開直後で散り落ちる花が目につくにようになりました。

 雀は骨が多くて、言ってみれば小魚みたいな鳥なんですね。小魚なら、骨ごと食べてしまえますが、雀はそういうわけにはゆかない…ただし、人間では、ということで、猫は羽だけを残しすべて食べてしまうようです。

 小さい頃は、軒先などに、竹ひごで作った直方体の籠に鳥が飼われているのをよく見ました。僕自身、籠で、いまはなんだったか忘れましたが、小鳥を飼っていた記憶があります。鳥黐を木の枝に仕掛けて、小鳥をとろうとしたこともありました。ある時までは、野鳥は自由に飼育とか捕獲ができたんでしょうね。いまでは禁止ですけれど。

 ヒヨは比較的大柄な鳥なので、肉はそこそこの量はあるんでしょう。それに加え、美食家にふさわしい味かどうかは興味あります。ヒヨが飛来する時期なら、捕獲することはむずかしくはないと思います。共食(弱肉強食・強肉弱食)共存が自然ですが、でも法律が…

 
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ふる ( 2008/04/10 09:39 AM )
 
雀は食べた事があります。
20代の頃職場でHONDAの「多摩テック」と云う遊園地に花見に行った時です。焼き鳥で売っていました。骨ばかりで肉が無かったと記憶しております。太ってしまうと飛べなくなるからでしょう。当時は野鳥を捕って食べても良かった時代だったのでしょう。

キジバトは猟師が捕っていました。食べた事はありません。

ヒヨドリは今度捕まえたら食ってみましょうか。
ヒヨドリとメジロが山桜に来るのですがこのあいだの強い風でサクラは散ってしまいました。今年のサクラの花は短命でした。
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てつ人 ( 2008/04/08 05:36 PM )
 
 ふるさんは優しいですね。ふるさんに免じてヒヨの悪行を許すことにしましょう。

 でも、ヒヨはみかけによらず美食家なので、肉も美味しいかも。
スズメは美味しいかもしれないが小さすぎます。ハトは食欲がわかない。街の公園でうろついているイメージがあるからでしょうか。カラスは想像しただけで吐き気がする。畑に出没するキジは美味しいですよ! 鳴き声が聞こえ、姿が見えると、涎が出ます。で、ヒヨは?! ← 許している様子がありませんね。m(_ _)m
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ふる ( 2008/04/07 11:33 PM )
 
皆さん、ヒヨには怒り心頭のご様子。
形を双眼鏡で見るとほうは薄茶色、頭は灰色の毛を逆立てて不良少年のようで可愛い形をしています。豆等の支柱を包装用のビニールのひもで縛るのですが、巣作り用に紐を引っ張り盗んで行きます。花結び等して簡単に取れるように結ぶと持って行ってしまいます。憎めない奴です。多分害虫(人から見て)も捕ってくれているので許してやってください。
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てつ人 ( 2008/04/07 10:47 PM )
 
ムーさんの

> 冬は、椿や山茶花の花びらを食い散らします。

というコメントはもしかしたらお宅の庭での経験からの発言ではないかと思っていましたが、やはりそうですか。庭には、というか、畑に隅には、山茶花や椿があるのですが、今はそこに住んでいないので、そこにどんな鳥がやってくるか詳しくは分かりません。小さい頃の経験からすれば、椿の花は子どもが蜜を《ついばむ》花でした。雨のあとは蜜が多かった(本当は雨で蜜が薄められて増量されていただけのことですが)のを覚えています。

ヒヨ(ドリ)の話題でこれだけコメントが集まるなんて、本当にヒヨは「嫌われ者」なんですね。かく言う僕も、甲高い、ピヨーという鳴き声を聞くと、頭の中がキーンとなってしまいます。
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ムー ( 2008/04/07 05:48 PM )
 
ヒヨは熟した柿を食べますねー。
作秋、ムクロジの里の柿の実をメジロが集まって食べていました。
するとヒヨがやってきてメジロを追い払い実を啄ばみ始めました。
「ケシカラン!!}と私が怒ったら、世話役のYAMASAKIさんにたしなめられました。
「メジロは力が無いので柿の皮を突いて破れない。ムクドリが突いて食べた後に来て軟らかい中身を食べるのです。共生してるのです」と。

庭に飛んできて寒椿の花を散らすヒヨドリの天敵は我妻。
ガラス戸を開けて「ギャー」と喚きます。
昔はガラス戸を開けただけで逃げていたのですケド。
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てつ人 ( 2008/04/07 05:25 PM )
 
> ヒヨとはヒヨドリの事ですか。

 そうです。ヒヨは花の蜜が好きとは、いままで知りませんでした。ヒヨを意識しだしたのは百姓を始めてからです。厳冬期から春先にかけて里にやってきて農作物などに被害を与える鳥というイメージが僕の中ではできています。冬は山に食べ物がないので里にやってくる、そして、それ以外の時期は食べ物がある山に住んでいる、と思っていました。生態について調べたことはありませんので、すべて経験からの知識です。

 柿が被害にあったことはありません。柿が食べごろの時期にはヒヨは飛来しませんから。彼らが食べるとしたら落ち残っている熟柿でしょうね。柚子も食べられたこともあります(現場を押さえたわけではなく、状況証拠からの判断です)。

 年中いる「害鳥」は、カラス、ハト、スズメでしょうか。
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ふる ( 2008/04/07 03:54 PM )
 
オジャマします。
ヒヨとはヒヨドリの事ですか。
ヒヨドリだったら花の蜜が大好物で山桜や椿等の花に良く来ます。苺やサクランボ、秋になると柿の実等被害甚大です。数年前までは絹サヤエンドウをやられましたが最近はホウレンソウを食われています。最近は絹サヤエンドウは食いません。
苺に網をかけ保護したのですがもぐり込み逃げられなくなって捕まえた事があります。うちの方では一年中居る様です。
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てつ人 ( 2008/04/07 12:37 PM )
 
> 今、さくらの花を盛んに散らしますが、山桜を食べに山に戻っていくのですか?

 分かりません。梅の花を啄むのなら、里の桜を散らすのなら、山桜も食べるだろう、といった推測から書いただけです。

 ヒヨと言えば、南天の実を連想します。春になっても南天の実が残っているときはヒヨが飛来しなかった年です。

 話はずれますが、先日キジの雄を畑で見ました。鳴き声ならしょっちゅう聞こえます。このあたりに住みついているようです。ムーさんの畑あたりでは疑惑のトリとして白い目で見られ、爪弾きにあっているようですが。
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ムー ( 2008/04/07 08:08 AM )
 
ヒヨは嫌われ者ですねー
えり好みをするというか、順番を決めてるような所が有ります。
冬は、椿や山茶花の花びらを食い散らします。
白菜よりキャベツ、それよりブロッコリーの葉を好みます。
冬のほうれん草が地に張り付いてがんばっているのを啄ばみます。
梅の花を食べてくれるのは良いかも。
未だ寒い時期で、蜂などの触媒虫が少ないので。

今、さくらの花を盛んに散らしますが、山桜を食べに山に戻っていくのですか?
このアタリは深い山が無いし山桜も咲き始めたのでズーット居続けるるのでしょう。
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てつ人 ( 2008/04/07 07:05 AM )
 
 手も目も届かない海外への金のばらまきではないので、多少は役に立ってくれるんじゃないかと思っています。

 ヒヨはえり好みするようですね。すぐ隣にあるソラマメは一切手をつけていないのです。不味いのかな? また年によって食べるものも違うようです。以前、ホウレンソウを食いちぎられたことがありますが、今年はなぜかホウレンソウにはこれも一切手をつけませんでした。

 ここのところヒヨが少なくなりました。従姉が言うには、梅の花がなくなったらいなくなった。ヒヨは木の花も食べるんですね。花か蜜か分かりませんが。そろそろ山桜が咲くので、これからは山に餌を求めて入っていくのかもしれません。
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ムー ( 2008/04/06 09:05 AM )
 
えんどう豆系がとりに食べられた事は私もありません。
ウロから援助の手(藁)が伸びてますね。
ナントカ摑まって成長してくれれば良いのですが。
日本のやっているODAですか?海外援助と同じに役に立たない事にならぬよう祈ります。
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