てつがく村の入口 | てつ人の雑記帳


村便り

村便り:2007-11-24(土) (タマネギ定植)
投稿日:2007-11-25(日)
 朝なかなか寝床から起き上がれない。昨夜、学生+元学生たちと飲み、街の中心部から歩いて帰宅したのは朝2時。就寝時間のせいではなく、飲...

 朝なかなか寝床から起き上がれない。昨夜、学生+元学生たちと飲み、街の中心部から歩いて帰宅したのは朝2時。就寝時間のせいではなく、飲んだ酒を消化しきれないために、身体が起きたがらない。うとうとした頭のなかでタマネギの定植のことが時折《発火》して身体を鞭打つ。意を決して起き上がったのは10時だった。

蕎麦を干す
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 タマネギを定植しているあいだ、先日脱穀して箕でゴミを飛ばした蕎麦を筵で干した。脱穀した時の状況から干すまでもないとも思ったが、仕上げのつもりで天日にあてた。(まだゴミを飛ばしていない蕎麦が約同量ある。)
 筵の向こうの端に置いてある農具は、穀類を筵に広げるために使う。先端の板の下辺が、歯が一本おきに抜けたような凸凹になっている。広げた蕎麦についている筋は、その凸凹でできたもの。農具の名前は分からない。
タマネギ定植
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 タマネギの定植。定植の仕方の詳しい説明は、去年の定植の記事「村便り:2006-11-25(タマネギの定植)」につけた画像の説明にあります。
タマネギ苗
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 タマネギ苗は本葉3枚のものを使う。3枚目は小さくてもいい。2枚の苗は苗床に密集して植え、翌年2月に株間は狭めて定植する。すると小タマネギが収穫できる。2枚のものも定植は可能だが、単独で寒気にさらされるため、冬のあいだに消えてしまうことがある。逆に、4枚の苗は収穫前に薹が立つ。もっとも、4枚の苗は少ない。今回は数本しかなかった。
 9月22日に種蒔きしたタマネギ(黄と赤)が定植適期になっていた。種袋には55日間育苗して定植する、と書いてある。だから、大雑把に、種蒔き後2カ月と考えて、私は11月終わりまでに定植することにしている。

 極早生タマネギは草の中に埋もれて、ひょろ長く、ひ弱な苗にしか育たなかったが、赤タマネギと中晩生の黄タマネギは、これらもまた草のなかだが、その草丈が低かったのがさいわいして、しっかりした苗に育った。

 昼食までに、畝に発酵鶏糞を散布して耕耘機で混ぜ合わせ、再度畝立てした。昼食後は、苗を掘りあげて定植。黄タマネギを四分の三ほど掘りあげたところで、定植開始。時計を確認すると16時だった。18時に散髪の予約がしてあるので急がなくてはならない。掘りあげた分の定植が終わったのが17時半。370株を定植した。予約がなくてもすでに日は沈んでいたので、残りの黄タマネギと、赤タマネギは来週に回さざるをえなかった。急いで着替えをし、行きつけの散髪屋さんに着いたのは18時ちょうどだった。
コメント
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てつ人 ( 2007/11/26 10:57 PM )
 
 「籾さがし」ですか。ありがとうございます。

 じつは画像の説明を書きながら「さがす」という動詞が頭に浮かんでいました。そのとき百姓をやり始めにつけたメモを漠然と思い出していました。そこでメモを取り出してみました。

 隣のおばあさんと母から聞いたと記憶している話が、図つきでメモしてあります。そして「さがす」という語については、

「さがす:乾燥を促進するためにムシロの上の籾の上下をひっくり返す」とメモしてあります。そして、そのやり方が図にしてあります。

 簡単なメモですが、それから推測するに、乾燥するため籾ないし雑穀を広げる道具、といった意味で「籾さがし」という名前がついたのでしょうか。
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( 2007/11/26 09:01 PM )
 
筵干しに使う農具は「籾さがし」というようです。
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てつ人 ( 2007/11/26 07:42 AM )
 
 百姓を始めたころは、冬になると暇になる、と思っていました。実際には、「朝は寒いし、日はすぐに落ちるし」でただ仕事時間が短くなるだけで、暇にはなりませんね。
 記事は昨朝書きましたが、でかける時間が迫っていたので「説明は後日」と端折ってしまいました。昨日は、野良にでかけたわけではなく、職場(20名ほどの講座)の一日旅行。神楽を観る酒飲みバス旅行でした。
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ムー ( 2007/11/25 08:11 AM )
 
「説明は後日」:これには笑いました。
と言うか、この季節の「ネバナラヌ事」がズンズン押し寄せてくる状況が良く分るではありませんか!
朝は寒いし、日はすぐに落ちるし。
霜は降りる。
もうすぐ正月です。
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