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村便り

村便り:2007-07-19(木) (大豆の播種と、田の草取り)
投稿日:2007-07-23(月)
 一日の有給休暇をとって農作業。ヒエ 田の草がずっと気になっていた。私が農耕を始めた頃は、田の草が多かった。わが家の田んぼの場合、...

 一日の有給休暇をとって農作業。

ヒエ
 田の草がずっと気になっていた。私が農耕を始めた頃は、田の草が多かった。わが家の田んぼの場合、とくに問題になるのはヒエ(ついでホタルイ)である。除草剤はずっと使っているが、水の管理がうまくいかず(*)、ヒエが絶えなかった。除草剤散布後生えてきたものを手で除草することを毎年繰り返し、今では拾い草ですむ程度の生え具合になっている。

 ただ、3年休耕した後、去年から稲作を再開したダブ[湿田]は、去年同様、今年もヒエが多い。場所によっては、稲の間にびっしりと生えているところもある。ヒエは田植え後に発芽しても稲より成長が早く、最後には稲の背丈を抜きんでて、稲より早く穂を出す。すると、ヒエが繁茂しているところでは稲の受光体勢が悪くなり、結果として減収する。また、ヒエは強風で倒れやすく、稲も押し倒してしまう。さらに、稲刈りの時に邪魔になる。だから、ヒエは除草したほうがいい。

黒豆の元寄せ
(クリックで画像の拡大)
黒豆の元寄せ。ガンギ間の土を平鍬ですくって左右の株元に土を寄せる。

なお、黒豆の播種は、
「村便り:2007-06-27(木) (黒豆の播種)」

黒豆の定植は、
「村便り:2007-07-12(木) (梅雨の晴れ間をぬって黒豆の定植)」

「ガンギ」の説明は、
「村便り:番外篇 (ガンギについて)」
を参照してください。
ホタルイ
(クリックで画像の拡大)
(イヌ)ホタルイ。
稲(右側)と農道(左側)の間に生えている、小型のイグサのような草がホタルイ。
 除草は稲の背丈が低いときのほうがやりやすい。背丈が伸びて株が張ると、除草のため腰をかがめると顔に刃先があたって痛い。また、草が見えにくい。背丈が低いときは、稲を跨いぐことができるが、高くなると、それができず、除草効率が格段に落ちる。そのようなことを考えると、6月はじめに中稲[なかて]品種を植えるわが家の場合では、7月初旬までが除草〈適期〉である。しかし、授業は7月半ばまで続きなかなか時間がとれない。ヒエ(と稲)の成長にやきもきする日々を経て、やっと除草を始めることができた。

大豆の播種と、黒豆の元寄せ
 午前中は、大豆の播種。長雨が途切れ、やっと休耕田の土をポットに詰めることができるようになった。雨で土が湿り、一時は購入した育苗土をポットに詰めようかと考えていたことがあった。大豆の品種は、青大豆とクラカケマメ。予定では、クラカケマメは7月始め、青大豆は7月半ばの播種だったが、両方を一緒に、予定より遅れて、種まきすることになった。ついでに、黒豆の元寄せ[土寄せ]

ヒエの見分け方
 午後はいよいよ田の草取り。草はヒエ以外にホタルイも目立つ。稲はもうかがむと刃先が顔に当たるくらいにまで成長していた。ヒエは稲とよく似ているが、形態上区別はつく。しかし、草取りをするときは形態上の特徴にいちいち注意は払わない。稲は規則的な間隔で植わっている。だから、生えている場所からヒエは分かる。区別が難しいのは、稲の株と一緒に生ているものである。それも、稲の株数が多すぎるとか、違った方向に伸びている株があるとかで、ヒエの存在を直観的に見抜く。ついで、特定した株を引く。すっと単独で抜ければヒエ。ときに稲の株をヒエと間違うことがある。そのときは、引くと株全体が動き、すぐには抜けない。稲は田植え後、株を増やし根を張っている。単純に言えば、株全体が一体化しているのである。

 3時間ほど作業をしたが、草はまだ三分の二ほど残った。
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