てつがく村の入口 | てつ人の雑記帳
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村便り:2008-03-26(水) (第二温床の、藁踏み込み)
投稿日:2008-03-27(木)

 16時頃から第二温床に藁を踏み込む。これからのスケジュールや天気の推移を考えると、今日あたりに踏み込まなければいけない、と判断した。...

 16時頃から第二温床に藁を踏み込む。これからのスケジュールや天気の推移を考えると、今日あたりに踏み込まなければいけない、と判断した。この温床は、サツマイモと里芋類の芽出しが主目的。


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温床自体の深さが60㎝弱、踏み込んだ藁の深さが35㎝。その差が20㎝余り。藁枠の方が高いのは、夜間、横からの寒気を少しでも防ぐため。効果は気持ちだけかもしれないが…

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 踏み込みを終了した温床。このあとビニールで覆って作業が完了。
 私の温床育苗はイモ類の芽出しから始まった。最初の頃は、4月始めに作る温床がひとつだった。踏み込んだ藁が発熱すると、土を入れてイモ類を伏せ、残りに、ナスを直播きで育苗した。父のやり方を踏襲したものだった。それから13回目の春、いまは温床は、育苗時期にあわせてふたつになり、野菜の種類も増えた。

 藁カッターで藁を200束切断。発熱促進材は第一回目と同様、鶏糞と米ぬか。踏み込むだけにかかった時間は3時間。踏み込み終了19時半。屋敷を出たのは20時。車載温度計が4℃を示していた。
村便り:2008-03-24(月) (第二温床の枠に藁を編みつける)
投稿日:2008-03-25(火)

 4月9日からは新学期の授業開始。授業が始まると時間の使い方に自由がきかなくなるので、それまでに農作業の貯金を、というよりむしろ、遅れ...

 4月9日からは新学期の授業開始。授業が始まると時間の使い方に自由がきかなくなるので、それまでに農作業の貯金を、というよりむしろ、遅れの取り戻しをしなくてはいけない。

 午後、早めに退出して15時半から第二温床の枠に藁を編みつけた。約二時間の作業で終了。

 第一温床では、ナス科はトマトがかなり発芽してきたが、ナス、ピーマン、甘トウガラシ類はまだひとつも発芽していない。播種から一週間経つので、そろそろ発芽の兆候を確認したいところである。

ルバーブの芽
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 画像中央、左は暗赤色、右は赤味がかった黄緑色、ふたつの芽が出ているのお分かりだろうか。芽は、正確には、縮こまった葉っぱである。
 温床の作業が終わり、農機・肥料小屋に行くところで、ルバーブの芽に気づいた。ルバーブは10年近く前に苗を3株買って植えた。その夏のうちに2株は消え、残りの1株だけが定着した。しかし去年は春は元気だったが、それ以降、姿が見えなくなったので、とうとう駄目になったか、と思っていた。ところがどっこい、生きていたのである。

 ルバーブは寒いところが原産なので、どうも温暖なこの地は苦手のようである。植えた当初は、ジャムにしようか云々、と考えていたが、利用できるほどには旺盛に育たない。
村便り:2008-03-23(日) (雨の中、人参播種)
投稿日:2008-03-25(火)

播種:ニンジン 昨夜の天気予報(インターネット「ウエザーニュース」)によると、今日は朝6時から雨が降り出す、とのことだった。雨になる...

播種ニンジン

 昨夜の天気予報(インターネット「ウエザーニュース」)によると、今日は朝6時から雨が降り出す、とのことだった。雨になる前に、昨日できなかった人参の種蒔きを済ませたいので、今朝は早起き。インターネットで雨雲の推移を確認すると、西から県境まで雨が近づいていた。まだ薄暗い朝6時に家を出発。駐車場まで歩くうちに顔にわずかに雨粒が感じられだした。天気予報が的中である。

ニンジン畝
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 前の畑のニンジン畝。雨がやんだ翌日の午後、撮影。
 ネットで被覆してあるところに、人参13ガンギ、ダイコン5ガンギが蒔いてある。画像では分からないが、畝立てしてまもなく本格的な雨が降ったため、畝の右肩が崩れてしまっている。
 後ろの小屋は、農機と肥料専用。作業小屋として使っているのは、写真のこちら側の屋敷にある。
 畑に向かう車のフロント・ウィンドウにあたる雨粒は次第に増えていった。畑につくとあたふたと着替えを済ませて畝に急いだ。すでにガンギ[蒔き床]は切ってある。種をいれた茶碗を、身体を覆い被せるようにして、雨から守りながら、種蒔き。急いた手先ゆえ、雑な蒔き方になってしまったが、ともかく蒔いた。人参だから覆土はしなくても水分さえ確保されれば発芽する。また雨では、覆土しようにも乾いた土がない。そこで、もみ殻を種の上にまき、さらにネットで被覆して、作業完了。

 作業が終わると、家に引き返した。帰宅したのは、8時半、家族は遅い朝をやっと起きたところだった。
村便り:2008-03-22(土) (人参の種を忘れた!)
投稿日:2008-03-24(月)

播種:ダイコン 明日は雨になる予報なので、昨日から畝作りをはじめたところに、今日中には種蒔きをしなくてはいけない。その前にまず鍬の...

播種:ダイコン

 明日は雨になる予報なので、昨日から畝作りをはじめたところに、今日中には種蒔きをしなくてはいけない。その前にまず鍬の柄直しをした。

つけ直した鍬の柄
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 付け直した三つ鍬の柄。
 柄の幅(画像で見えている左右の幅)は少し小さめに削り、楔を打ち込んで固定する。楔は左右いずれかの端、鍬と柄との隙間に、上から打ち込む。楔は、したがって、画像では見えていない。

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 草取り。
 私は、草取りには小鎌を使う。草は根元から刈ったり、鎌の刃先を地面に差し入れて、抜いたりする。この鎌はいつも腰に差している。

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 自然畝の実エンドウ。
 このエンドウは比較的生育のいいもの。同類のカラスノエンドウと支えあって越冬し伸びたものと思われる。

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 野良のナナ。
 昨年から畑周辺に棲息しはじめた野良犬。昨春生まれたものが捨てられた、と思われる。雌。今春、小犬を四匹生んだが、小犬たちは動物愛護センターに《保護》された… 春の夕日を浴びながら日向ぼっこをしているのを写した。日は陰りはじめている。(ちなみに、ナナ[nana]はフランス語の俗語で、おんな、という意味。私が勝手につけた名前。)
三つ鍬の柄を付けなおす
 昨日もやはり柄を直したが、これは平鍬(昨日の「村便り」の2番目の画像に写っているもの)の柄が抜けやすくなっていたためであった。下手にやったため、柄を5㎝ほど縮める結果になった。5㎝でも縮めると使い勝手が違ってくる。いずれ新しい柄に付けなおしたいが、当分はこのままで使う。

 今日は三つ鍬。昨年の秋の終わりだったか、柄が刃近くで折れた。平鍬は土をすくうために使うが、三つ鍬では土を打つ。そのため柄に負担がかかり、場合によっては折れてしまう。冬の間に直すつもりで柄を買っていたが、同じような機能をもつ三つ鍬がもう一本あるので、直しを先のばしにしていた。泥縄でしか動かない性格のため、農作業が忙しくなった今になってやっと直すことにした。

 買った柄(樫)は、太さが鍬の刃の穴より大きく、そのままでは穴に入らない。鉋で少しずつ削りながら穴に合わせ、最後には楔を打ち込んで柄と刃を固定する。いままで3本は修理したので、大体こつは掴めている(はず)。今回はまずまずの仕上がりだった。

 ついで、昨日耕した続きの草取り。それが終わると、畝全体(1.2m×11m)に牡蠣殻[粉砕したもの、苦土石灰と同等の肥効]と発酵鶏糞を散布して、耕耘機でかき混ぜる。土はまだ湿っていたが、耕耘機を使った。人参畝の土質(砂が混じった感じで、粘つかない)からすれば、なんとか畝になるだろう、と判断したからである。畝立て、ガンギ切り[蒔き床を平鍬で作る作業]をして、さあ種蒔き!

 蒔くのは人参と大根。人参は12ガンギ、大根は5ガンギ蒔くことにした。

人参と大根の年間栽培暦
 人参は三カ月後から収穫をはじめ、夏蒔き人参が収穫できる9月まで三カ月間、収穫する。一週間に1ガンギ分食べるとして、12ガンギあれば十分、という計算である。昨年蒔いた人参は収穫を終了したので(たとえ収穫し残しがあっても薹が立ってしまう)これから三カ月、人参の端境期に入る。人参は、3月終わり、梅雨明け前の7月、8月終わりの三回種蒔きをすれば、春から初夏の三カ月を除いては年中食べられる。さらに2月始めビニールトンネル内に蒔けば、端境期を一カ月余りに縮めることができる。今年は2月の種蒔きができなかった。

 大根は9月に種蒔きした大根がそろそろ薹立ちをはじめる。ごく最近気づいたことだが、10月後半に種蒔きすれば、秋まき大根が薹立ちした頃に収穫できる。いわゆる二年子大根としての作型。それに春蒔きと初夏蒔きを加えれば、7月まで新鮮な大根を食することができる。二年子大根、春蒔き、初夏蒔きには晩抽性[薹立ちが遅い性質]の品種を使う。晩抽性でも、春から夏にかけてはすぐに薹が立つので、若取り、早取りが必要。大根5ガンギという秋に比べれば少ない蒔き量は、春夏取りの、そのような性質を考慮してのもの。

人参の種を忘れた!
 種蒔きしようとして気づいた。人参の種を自宅においたままである!一瞬あたまの中が真っ白。透明ガラスにぶつかりいたずらに羽をばたつかせる虫のように、現実味のないことを考える。種をとりに帰ろうか?時計を見ると3時半。往復すれば種蒔きをはじめるのは5時半。たかが種袋ひとつのために2時間かけて車で往復するか?でも、明日は雨が降り、雨が降ったら種蒔きが数日遅れる。ひとしきり頭のなかで虫の運動暴発を繰り返したあと、今日は大根を蒔いて、明日朝、雨が降り出すまでに人参を蒔く、という結論に落ち着いた。

 大根を蒔いたあと、自然畝に育っているエンドウの世話をした。エンドウは支柱を立ててやるべき大きさに育ちつつある。そこで、エンドウの生育状況を確かめがてら、その周りの草を刈ってやることにした。エンドウは、実取りエンドウとスナップ・エンドウの二種類を植えている。昨年11月始めに、一カ所に4粒ずつ種蒔きしたが、それを2株にする。発芽率は良好。二種類のエンドウを全部で70カ所蒔いたが、欠株になっていたのは2カ所のみ。そこはもしかしたら種蒔きを忘れたのかもしれない。

 朝10時にはじめた作業は、終わると夕方6時半になっていた。
村便り:2008-03-21(金) (人参・大根畝の準備)
投稿日:2008-03-22(土)

 3月に入って早起きに努めている。冬の間は早起きしても外は暗い。おまけに寒い。だから、いきおい布団のなかに長くとどまっていることにな...

 3月に入って早起きに努めている。冬の間は早起きしても外は暗い。おまけに寒い。だから、いきおい布団のなかに長くとどまっていることになる。ところが3月にもなると朝早くから外が明るくなり、寒さも和らぐ。さらに、農作業がしだいに忙しくなる。冬の間は週末しか畑や田んぼに行かなかったのが、これからは週日でも朝や夕方に、見回りや簡単な作業のために立ち寄ることが多くなる。早起きはそういった事情のためである。


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 従姉が畑で手を叩いていた。「なんで手を叩きよん?」と私が尋ねると「ヒヨがおるんよ」と彼女。手を叩いてヒヨを追い払っていたのである。2月頃からヒヨがやってきて南天の実をついばみ、畑を荒らす。畑での彼らの好物は葉っぱ。菜っ葉類やホウレンソウを食べる。集団でやってくるのもあり、彼らの食べ方はすさまじい。速いし貪欲に食らう。人間様の食べ物がなくなる。ヒヨの食害は年によって波がある。春になっても南天の実がきれいに残っていることもある。
 画像は白菜。結球せずに薹が立ったものだが、ヒヨは葉っぱも薹も食べている。一番外の葉だけが、おそらくはヒヨに踏みつけられ、地面にへばりつきながら残っている。
土を起こした畝
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土を起こした畝。あたりはもっと暗かったが、デジカメが少し明るくとって《くれ》(← お節介野郎! ← [デジカメ曰く]お前の腕が悪いだけ)た。まあ、映像のぼやけが暗さを表現しているか…
 今朝は早起きして畑で作業をしようと思っていた。しかしまだ早起きが習慣付いていないので、しかも、子どもがすでに春休みに入っていて家族は朝はゆっくりとしているので、いったん目覚ましで起きたものの、また寝入ってしまった。昨夜の予定では、朝作業をして昼近くに職場に行き、それからはサラリーマンとしての仕事をするはずであった。いまは授業のない春季休暇中(休暇中なのは学生であり、教職員はその間も勤務をする)なので、融通をきかせた時間の使い方ができる。いったん職場に行って机の前に座ると、午後なり夕方なりに農作業をしようと思っていても、ついつい腰が重くなる。そこで、週日に農作業をするとしたら、朝がいい。昨夜の予定は、そのような心の動きを計算に入れたものであった。

 朝寝坊したので予定変更。まずサラリーマン、ついで百姓の順で一日を過ごすことにした。百姓仕事は、人参と大根の畝を作る作業である。春分が過ぎたのでもう種蒔きをしなければいけない。天気予報によれば日曜日は雨。畑が農繁期になる春のこの時期、一週間周期くらいで定期的に雨がやってくる。雨と雨の合間にうまく農作業を入れないと農作業がどんどん遅れてしまう。日曜日の雨を考えると、どうしても今日、作業をして土曜日に種蒔きをしなければならない。午前中から午後の早い時間でデスクワークを終えると、畑に向かった。

 畑に着いてまず温床の世話をしたり、鍬の柄を修理したりしているうちに時間を食ってしまった。畝で草取りをはじめたのは4時ごろだった。草取りは単調で時間がかかる。草取り鎌を使って、ひたすら黙々と、といった感じで作業を進めた。草を取ると鍬で土起こし。土が乾いていれば耕耘機で耕すことができるが、人参畝は水気の多いところであるうえに、水曜日には雨が降っている。まだ土は水分を含んでいるので、耕耘機のロータリーでかき回すと土をこねるようなことになる。鍬で起こしたのは、そういった事情からである。四つ鍬を土に打ちいれ、柄を前に押して土を起こし、起こした土塊を鍬で持ち上げるようにして上下をひっくり返す。これも単調で根気のいる仕事である。作業が終わったのは暗くなった夕方の6時半であった。明日は、肥料を撒きもう一度耕してから種蒔き。
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