てつがく村の入口 | てつ人の雑記帳
<< 2024-11 >>
SunMonTueWedThuFriSat
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930


村便り:2009-02-27(金) (ウコン粉末入りのカレー)
投稿日:2009-03-01(日)

食材:ウコン 同僚に、二日酔いの朝はウコンの粉末を飲む、という人がいる。体がすっきりするそうだ。「村便り」に時々コメントを書き込ん...

食材ウコン

 同僚に、二日酔いの朝はウコンの粉末を飲む、という人がいる。体がすっきりするそうだ。「村便り」に時々コメントを書き込んでもらうムーさんからウコンの根を送ってもらった。その根をスライスして乾燥し、粉末にした(ここまでの作業は我が家のシェフによる)ものを嘗めてみた。苦い。二日酔いの《薬》だと覚悟しなければ飲む気はしない。シェフはカレーに使える、と言った。

ウコン入りカレー
(クリックで画像の拡大)
ウコン入りカレー
 そのウコン粉末を使ったカレーが今夜の夕食に出た。我が家はカレーは、ルーではなくカレー粉から作る。だから色彩的には黄色ではない。しかし、今夜は黄色っぽいカレーに仕上がった。シェフは、作りながら味見をしているので、ウコンを入れてからの味の変化は分かる、と言ったが、私には色の変化しか分からなかった。味と色以外に何か薬効のようなものもあるのだろうが、おいしく食べれば、それが薬効と思っている。
村便り:2009-02-21(土) (野良の現実に戻る)
投稿日:2009-02-24(火)

管理:[自然畝]キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーの追肥管理:ワケギの除草と追肥 午前中は野球の練習試合を観戦し、畑には午後にや...

管理[自然畝]キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーの追肥
管理ワケギの除草と追肥

 午前中は野球の練習試合を観戦し、畑には午後にやってきた。昨日は雪遊び、今日は野良仕事。風景も変われば、気持ちも変わる。野良に出ると《現実》に戻る。雪遊びは楽しいばかりだが、野良はそうはいかない。春を前にやるべき仕事を考えるとため息さえ出る。あせっても仕方ない。ひとつひとつ片づけていくしかない。

 田んぼには去年秋、脱穀して残った藁がそのまま置いてある。藁は切断し、田んぼに鋤き込む。作業は、理想的には、年明けまでにやる。遅れると、藁の腐熟が進まず、田植え後に地中に埋まった藁からメタンガスが発生することがある。経験からすると、いくら遅れても三月には藁を鋤き込まなければいけない(*)。そこで今日はまず、藁の裁断機のエンジンをかけてみた。最後に使ったのは、去年の三月、踏み込み温床を作るときだから、一年近く動かしていないことになる。機械からガソリンはきれいに抜いていたので、再びガソリンを入れると一発で始動。(ガソリンは入れたまま長い間放置しておくと《腐っ》て(《腐る》と臭いが変わる)、エンジンが始動しなくなる。すると洗浄が必要になる。)
(*)昨シーズンの記録によれば、藁を裁断したのは二月初旬、耕耘をしたのは三月の前半だったから、それに比べると今シーズンの作業は遅れている。



黒豆
(クリックで画像の拡大)
キュウリの支柱にぶら下がった黒豆。
 休耕田に作った黒豆は、いったんは稲を脱穀したあとの稲架に掛けておいたが、それから屋敷横の畑(自然畝)で下げておいた。この画像は去年の大晦日のもの。
 
キャベツの追肥
(クリックで画像の拡大)
キャベツの追肥。
 発酵鶏糞を一握り、株のまわりに撒いた。
 
 ついで、黒豆の整理。黒豆は、去年から畑のキュウリの支柱に下げたまま野ざらし状態だった。いまさら鞘を叩いて豆を取り出す気がおきない。廃棄することにした。焼いて灰にするか、田んぼに捨てる(つまり、肥料にする)かまだ決めてないが、当面畑に転がして置くことにする。ネズミか鳥の餌になるかもしれない。

 自然畝に定植したキャベツ、ブロッコリー、カリフラワーは活着したものの、まだ小さいままである。老化苗を植えたので順調に大きくなってくれるかどうか分からないが、暖かくなるまえに追肥してやろうと思っていた。防蝶・防鳥ネットを外して、発酵鶏糞を施した。ブロッコリーはすべてが小さな花蕾をつけていた。これがはたして大きくなるのだろうか。《ブロッコリーの盆栽》という言葉がふと思い浮かんだ。老化した矮小苗でブロッコリーのミニチュア栽培、ということである。自然畝では適期栽培が原則である。季節にあわなかったり、定植期が遅れたりすると、うまく育たない。ブロッコリーとカリフラワーはミニチュアにしか育たない予感がする。



ワケギ
(クリックで画像の拡大)
ワケギの除草が半分終わったところ。
 畝の左側のワケギはまだ草に埋もれている。
 
ワケギ
(クリックで画像の拡大)
除草を終わり、追肥したワケギ。
 肥料は化学肥料を使った。生育期が始まるので、できるだけ速く効かせたいため。
 最後に、ワケギの畝を除草して、追肥・中打ちをした。ワケギは昨秋、植えてから一度は除草しただろうか。いまは草に埋もれながら育っている。ワケギは春の貴重な野菜である。できるだけ大きくして食べたい。(ここを書きながら思い出した。去年は久しぶりにアサツキを植え直した。そのアサツキ畝も除草してやらなければならない!)ワケギ畝の隣はダイコンがある。このダイコンは十月に種まきしたもので、九月中旬播きのダイコンが薹立ちする春先に収穫しようと思ったもの。それも草に埋もれている。私の畑では、種まきしても間引き、除草、追肥の手がまわらなく、大きく育たないことがしょっちゅうである。ダイコンにしてもニンジンにしても間引かなくては大きくはならない。言わば《間引くのが肥》。その《肥》を昨秋はしてやれなかった。ダイコン畝を見ると、また食卓に出てくるニンジンの太さ(というより細さ)をふと思うと、悔しい。蒔いただけはきちんと収穫したい。今年はどうなることか。

 17時のサイレンが鳴った。もう一息で除草が済む。サイレンを機に仕事はやめるつもりだったが、それからもう30分、冷えてきた夕刻の外気を感じながら除草を続け、追肥・中打ちを終えた。
村便り:2009-02-08(日) (春をはらむ大気)
投稿日:2009-02-10(火)

定植:タマネギ タマネギは昨年11月終わりに定植することができなかった。2月には普通、昨年定植したときに小さすぎたため苗床に残しておい...

定植タマネギ

 タマネギは昨年11月終わりに定植することができなかった。2月には普通、昨年定植したときに小さすぎたため苗床に残しておいたものを定植する。ところが、今年は、昨年やるべきだった定植をごっそり2月に延期することになった。厳冬をすぎ2月になるとタマネギの根が動き始める。その前に定植したい。すると2月始め、目安としては立春である。そこで昨日、やることにしていた。

 ところが昨日の朝食時、子どもが、今日はマラソン大会だ、と言った。学内マラソン大会ではOota川の堤防を走る。そこで予定を急きょ変更して午前中は、何百人もの生徒たちが走る姿を見て過ごした。半日ではタマネギの定植はできない。結局、予定していた定植はお流れになった。

 タマネギの定植日を決めるために、これからのスケジュールを検討してみた。サラリーマン稼業の方では、2月はスケジュールの詰まった月である。後期の授業(と試験)は2月上旬に終了するが、それからは、試験やレポートの採点、卒業論文の審査、入学試験等と期限の切られた仕事が続く。プライベートな予定も考えると、タマネギの定植は、今やっておかないと、2月後半にずれ込む。しかし2月後半ではいくらなんでも遅すぎる。今日は職場の日帰り親睦旅行であったが、正式なエントリーはしていなかった(気が向いたら参加します、なんて曖昧な返事をしておいた)ので、旅行はキャンセルして、タマネギの定植をやることにした。

 そう決心すると、野良に向けては気持ちが渋りがちなこの頃なのに、なぜか気持ちがすくと畑に向いた。立春を過ぎた光の明るさと、寒さのゆるみがそうさせるのだろうか。


 作業は、午前中は畝の耕耘、午後に定植という手順で行った。

タマネギ畝
(クリックで画像の拡大)
タマネギ畝。耕耘前。電気柵用のポールより右は他家の畑。
 
タマネギ定植
(クリックで画像の拡大)
定植したタマネギ。
左側、手前の草の生えている畝は自然畝。
 畝は11月に施肥、耕耘しておいたところで、草が生え始めていた。施した肥料は発酵鶏糞とサンライム(牡蠣殻石灰)だったので化学肥料のように流亡はしていないだろうが、再度おなじ肥料を軽めに施した。冬の間は、畑の土は晴天続きでも湿り気を帯びている。そのため、耕耘機でかき回すと、土を捏ねてしまう。深く鋤き返さないように調整したが、それでもやはり土は捏ね気味になった。

 冬はいつも着ている薄いジャンパーはつけないで作業をしたが、汗ばんできた。大気はすでに春をはらんでいた。

 午後だけで苗床の苗をすべて定植することはできない。大きいものを選んで、普通タマネギを300株、赤タマネギを100株定植した。株間は、11月に植え残した小さい苗の場合は密植するが、今回は条間30cm、株間12cmの(私流での)普通の規格に設定した。

 残り苗を定植する場合は肥料は元肥だけだが、今回は3月初めに追肥してやろうと思う。しかし、どのくらいの収量になるか、今年が初めての試みゆえに、見当はつかない。小振りな玉になるのは間違いないが…ともかく、これで心にかかっていた作業のひとつが片づいた。
村便り:2009-02-01(日) (野良に出れば鬱陶しさは風に吹き飛ばされる)
投稿日:2009-02-06(金)

定植:[自然畝]キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー管理:早生ニンニクの追肥 どうしても家を出る時間が遅くなる。気持ちが野良に向か...

定植:[自然畝]キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー
管理:早生ニンニクの追肥


 どうしても家を出る時間が遅くなる。気持ちが野良に向かって動かない。寒のせいだけではない。農地から離れたところに住んでいると、農耕が見えないため観念の対象になってしまうからでもある。いったん否定的な考えが生まれると、観念になった農耕はその考えに蝕まれてしまう。


 今日の作業予定はキャベツ、カリフラワー、ブロッコリーの定植と、早生ニンニクの草取りと追肥。

花蕾のついたブロッコリー
(クリックで画像の拡大)
花蕾のついたブロッコリー。
 苗のまま生育が進んだブロッコリーにはすでに小さな花蕾が見えるものもあった。はたしてこの花蕾が大きくなるか… まあ、ものは試しである。
自然畝に定植したキャベツ類
(クリックで画像の拡大)
自然畝に定植したキャベツ、ブロッコリー、カリフラワー。
 畝の中央線上に4本、細い緑のポールが立ててある。そのポールを目印に、長い緑のポールが中央線上においてある。このポールは物差しであり、5cmごとに印がしてある。株間を決める目安とする。
 キャベツは昨年10月11日にベランダでポット育苗を始めた。2月に入ってからの定植を予定していたが、暖かかったせいか年内に生育が進みすぎた。年末には定植できる大きさに生育していた。しかし私は冬のずぼらにとりつかれ、苗をベランダに置いたままにしていた。

 一昨日だったか、ベランダにカラスが来る、と家族が言った。ベランダに干しておいた野菜クズのせいだ、と原因を説明した。カラスが来たのを見たわけではない。ベランダの手すりのすぐ下に大型の鳥の糞とおぼしきものがいくつか落ちていた。今までになかったことだが、私も、怪訝に思いながらも、鳥はカラスだと思った。

 昨日、私は苗の状況を詳しく観察した。すると鳥がついばんだ跡がある葉っぱがあった。この跡から考えるに、鳥はカラスではない。ヒヨである。野菜クズを狙ったのであれば、ベランダ内に入り、したがって糞はベランダ内に落ちているはずである。だから、ヒヨはベランダの手すりの下に止まり、そのすぐ近くの苗を狙った、と思われる。幸い、被害を受けた苗は3、4株だった。

 キャベツ類は、生育状況からしても、ヒヨの飛来からしても、定植は猶予ならなくなった。

 観念となった農耕から排斥力を感じながらもようやく畑に到着したのは昼過ぎだった。まずキャベツ類を自然畝に定植した。この畝は昨年初夏にそら豆を収穫したあと遊ばせておいたところ。刈り払い鎌で背の高い枯れ草を処理してから定植を始めた。作業をしながら気づいたことだが、この畝には冬の初めに米ぬかを散布した。そのぬかがまだ完全には分解せず畝の表面に残っていた。定植と同時に米ぬかと発酵鶏糞を株まわりにまく予定だったが、それを見てやめた。今でなくとも、活着してしばらくして発酵鶏糞を施せばいいだろう。定植したあとは、蝶害と鳥害の防止のため、防虫ネットをトンネル状に被覆した。



 早生ニンニクは昨秋あたらしい品種を植えた。種苗カタログによると、葉ニンニクとし使え、ニンニクの芽も収穫でき、小粒だがむろんニンニク球としても使える、というものだった。葉ニンニクとして食するには、厳冬期がすぎて生長を再開するまでに施肥していた方がいい。寒のころ施してやるのがいいのだろう。先日、妻がニンニクがなくなった、と言った。昨夏は収穫量が少なかったためだ。そこで早生ニンニクのことを思い出した。

早生ニンニク
(クリックで画像の拡大)
除草、追肥、中打ちをしたあとの早生ニンニク。
薹の立ったロケット
(クリックで画像の拡大)
ロケット(ルッコラ)。
 畑の一角には自然生えのロケットがある。そのロケットにもう薹がたち始めていた。晩冬のなかに、もう春が始まっていた。
 ニンニクは(早生も普通のものも)、植えてからの世話は一度、冬前に中打ち[中耕]しただけだったので、草の中に埋もれていた。施肥するにはまず草取りをしなければいけない。そこで、昨日から始めたが、早生ニンニクの畝はまだ半分しかすんでいなかった。今日はその続きをやり、追肥をした。発酵鶏糞にするつもりだったが、もうなくなっていたので、化学肥料を使った。発酵鶏糞も効きは早いが、化学肥料の方がもっと早いだろうから、遅れ気味の追肥にはいいかもしれない。

 早生ニンニクの続きには、普通ニンニク、エシャロットが植わっている。ついで、そこの草も取りはじめた。いつものことだが、いったん野良に出ると、それまでは動きたがらなかった心がなめらかになる。心の方から変わるのではあるまい。観念だった農耕が現実のものになり、現実にふれあい反応しながら体が動くと、観念の世界は消えてしまい、心も体と一緒に現実に向かう、ということなのだろう。

 やがて5時のサイレンが近くの小学校の方から鳴ってきて、帰り支度を始めた。
村便り:2009-01-31(土) (寒い時期、野良へはしぶしぶ)
投稿日:2009-02-01(日)

 今年になって野良仕事をしたのは1月10日の一回だけ。農閑期だとはいえ、やるべき仕事はある。寒いので外に出たくはないが、今日は重い腰を...

 今年になって野良仕事をしたのは1月10日の一回だけ。農閑期だとはいえ、やるべき仕事はある。寒いので外に出たくはないが、今日は重い腰をあげた。

溝修復前
(クリックで画像の拡大)
溝修復前。
 手前、割った竹を立ててある所まで前回の作業で修復した。向こう側は今日の作業の対象。右側が、他家の耕作放棄田。右側の方が高いので、そちらから水が左側のわが家の田んぼに流れ込む。
修復された溝
(クリックで画像の拡大)
修復された溝。
 水は向こうからこちら側へ流れる。デルタのようになっている所はトラクターが埋まるほど深いので、いまは耕作していない。これで田んぼ(左側)の水ははける…はず。
 ここのところ心にかかっている作業は、イノシシに荒らされた田んぼの修復と極早生タマネギの追肥。まずは田んぼでの仕事を片づけることにした。朝から風が強い。裸になった枝を、風が音をたてて通り抜ける。吹きっさらしの田んぼに立つと風はもろに吹きつけ、なんどか帽子を飛ばされた。

 前回の修復作業では田んぼから水はほとんどはけていなかった。上の耕作放棄田との境の溝がイノシシにつぶされているため、上の田んぼから絶えず水が流れこむからである。その溝を泥にまみれながら修復した。作業は、二時間ほどかかり、12時半に終わった。


 屋敷に帰るとすぐに家族がやってきた。小屋で昼食。ガスコンロでうどんを温めて食べた。冷えた体が喜ぶ。

エビイモ
(クリックで画像の拡大)
エビイモ。
 種芋は《山小屋の住人》からいただいた。エビイモということだが、栽培方法がわからないので普通の里芋と同じように作った。前回掘り上げたところ、まさしくエビイモ!と言える芋の付き方と芋の形状のものが出た。残念なことに、そのときはデジカメを携帯していなかったので、画像におさめることはできなかった。今回の画像はエビイモの特徴がはっきり出ていない。それでも、左下のイモはエビイモの特徴が出ている。付け根が細く、先端にいくにつれて太くなっている。わずかではあるが湾曲している。先っぽでひげのように伸びているのは、そのイモから出ていた茎の名残。
 エビイモの、独特な栽培方法が分かったので、今年はそれらしいエビイモの栽培に挑戦するつもり。
子芋とエビイモ
(クリックで画像の拡大)
子芋とエビイモ。
 左が普通の里芋(子芋)。右二つがエビイモ。違いがお分かりかと思う。
 午後は、休耕田で里芋類(子芋、エビイモ)を掘ったあとは畑仕事。極早生タマネギとアスパラガスの追肥。アスパラガスは年を越す前に、極早生タマネギは1月始めに追肥する予定だったが、遅れてしまった。アスパラガスは追肥のほかに草灰をまいた。アスパラガスは酸性を嫌うため、土壌の酸度調整のため。さらに、枯れた株に土を盛り、藁を敷いて防寒。防寒作業も年を越すまでにやるべき作業。ついで、ニンニク畝の草取り。5時前、家族が収穫作業を終わったので、草取りは途中でやめて、帰ることにした。

 久しぶりの作業なので、とくに午前中は湿った土を相手に鍬を使ったので、腰に少し違和感が生じた。また、筋力の衰えにも気づいた。重いものをもつと身体がふらついたりした。腰の違和感は早めに自己整体(すわなち yoga)で取り除かなくては ski 遊びに差し支えます(笑)
Powered by
Serene Bach 2.19R